楽天、2024年度IT賞を受賞!
楽天グループ株式会社が、公益社団法人企業情報化協会が主催する第42回IT賞において、「オープンイノベーション領域」を受賞しました。この受賞は、日本語に特化した大規模言語モデル「Rakuten AI 7B」の取り組みが評価されたものであり、IT業界における革新の一環として注目されています。
IT賞とは?
IT賞は、ビジネスの革新や生産性向上に寄与する企業や団体がその成果を認められる賞です。国内の産業界や行政機関の活動を支援し、ITを高度に活用した新しいビジネスモデルの構築を促進することが目的です。楽天は、AI化を意味する「AI-nization」というテーマの下、様々なビジネス領域でAI技術を活用し、さらなる成長を目指しています。
Rakuten AI 7Bのプロジェクト概要
「Rakuten AI 7B」は、日本語に最適化された70億パラメータの大規模言語モデルです。このプロジェクトは、フランスのAI企業であるMistral AIのオープンモデルを基に、継続的にデータを学習し、独自の形態素解析器を適用しています。このモデルは、特に日本語における自然言語処理において高い評価を得ており、2024年3月21日に一般公開されました。
さらに、「Rakuten AI 7B」は、インストラクションチューニング済モデルや、ファインチューニングされたチャットモデルも展開しており、利用者が指示に応じた応答を生成することを可能にしています。これにより、AIの実用性が一層進化しました。
受賞理由と評価
楽天が「Rakuten AI 7B」を開発した背景には、Eコマース関連の豊富なデータと長年の経験があります。この経験を活かし、高品質なLLMの実現を目指しました。特に70億と軽量なパラメータにより、AIによるエネルギー消費の課題にも対応している点が評価されました。
また、「LM Evaluation Harness」における評価基準でも、日本語LLMとしてトップのパフォーマンスを示しました。これは、楽天が先進的な技術を活用し、日本市場向けに特化した成果物を生み出す努力の結果ともいえます。
今後の展望
楽天は今後も、豊富なデータと最先端のAI技術を活用して、世界中の人々に向けた新たな価値を創造していくことを目指しています。この受賞を機に、さらなる技術革新やサービスの向上が期待されます。
日本語特化型AIとしての「Rakuten AI 7B」は、情報技術の分野での重要な一歩として評価されており、楽天の今後の活動にも注目が集まります。AI技術の進化は私たちの生活にどのような影響を与えるのか、その動向が楽しみです。