ドクターリセラが発表したアクアフォトミクスによる肌質評価
ドクターリセラ(本社:大阪市東淀川区)は、美容業界に新たな風を吹き込む研究成果を発表しました。2025年5月17日から21日にかけて開催された「第5回 アクアフォトミクス国際学会」において、同社が進める新しい肌質評価技術「アクアフォトミクス」の利用が注目を集めています。この技術は、水の特性を分析することで、肌質の違いを可視化し、より的確なスキンケアを可能にするものです。
アクアフォトミクスとは
アクアフォトミクスは、「水(アクア)」「光(フォト)」「学問(オミクス)」という三つの要素を組み合わせた新しい科学分野で、神戸大学アクアフォトミクス研究分野のツェンコヴァ・ルミアナ特命教授が提唱しました。水と光の相互作用を利用し、様々な周波数における水の構造や機能性を明らかにします。この技術を用いることで、水の吸収特性を視覚化した「アクアグラム」を用いた肌質評価が可能になります。
研究の概要
ドクターリセラは、41名の女性を対象に肌のハリを測定し、アクアグラムを用いてその特性を分析しました。結果、肌のハリの高さによって水の状態に特徴的な違いが確認され、アクアフォトミクスが肌質分類において重要な役割を果たす可能性が示されました。特に、肌のハリが高いグループと低いグループでのスペクトルパターンの違いが明確で、今後のスキンケア商品の開発に貢献することが期待されています。
今後の展望
ドクターリセラは、この分析技術を基にさらに多くの被験者を対象とした研究を進め、季節や年齢、性別による肌質の違いを詳細に探求する予定です。最終的には、個々の肌質に最適な無添加テーラーメイド化粧品の開発を目指しています。また、アクアフォトミクス技術を活かした次世代肌分析機器の開発にも着手しており、非侵襲かつ高精度な肌診断を実現することが期待されます。
ドクターリセラの成り立ちと理念
ドクターリセラは、創業時から「安全で結果が出る製品」を追求し続け、全国に3,319店舗を展開するエステティックサロンにコスメを提供しています。同社の特徴は、石油系合成界面活性剤やパラベン、合成香料等、5つの成分を使用せずに製品を開発している点です。顧客のニーズに応えるため、様々なラインナップを展開し、スキンケア業界での存在感を増しています。
アクアフォトミクスの応用
現在、ドクターリセラは神戸大学との共同研究を通じて、海洋深層水を基材に用いた化粧品の開発にも取り組んでいます。独自基剤「α Gri-X」は、アクアフォトミクスで可視化した水の特性を活用しており、肌への優しさが特徴です。これにより、より効果的で安全な化粧品の提供が可能になりました。
まとめ
ドクターリセラの肌質評価における革新的なアプローチが、美容業界に新しい価値をもたらし、スキンケアの未来を開く可能性を秘めています。今後のアクアフォトミクスの進展に引き続き注目が集まることでしょう。