みんなが書く戯曲のコンテスト 〜障がいのある人の生活・思い・想像を演劇台本に
特定非営利活動法人 鳥の劇場が主催する「みんなが書く戯曲のコンテスト」が、2026年度の開催を発表しました。このコンテストは、障がいをテーマにした短編戯曲を募集するもので、参加者は障がいを持つ人々の生活や想いを表現する機会を得ることができます。今年度は、プロフェッショナル部門が新たに設けられ、より多様な作品が集まることが期待されます。
コンテストの概要
コンテストは、2026年8月1日から9月30日まで作品を受け付け、入選作品は2027年にアメリカ・クイーンズシアターでのリーディング上演を目指すこととなります。参加資格は、障害者手帳を持っている方、もしくは障がい者を登場人物とする作品に限られます。
昨年度は、244作品の応募があり、2024年度には192作品、さらには2025年度では191作品と、年々応募数が増加しています。これは、障がいを持つ当事者やその家族など、多様な視点からの創造的な表現が求められている証です。今年も参加者たちが多様な経験や声を戯曲という形で届けることを期待しています。
新プロフェッショナル部門の設置
2026年度からの新しいプロフェッショナル部門では、実績豊富な劇作家たちの応募も受け付けます。これにより、より高いクオリティの作品が集まり、社会に強いインパクトを与えることが狙いです。また、この部門により初めて作品を書く方々の選考機会を奪わないよう配慮もされています。
さらに、一次選考を通過した方へのプロ劇作家による「伴走支援」も強化され、参加者が自信を持って作品を作れるようサポートが行われます。これにより、若手劇作家の育成にも力を入れる考えです。
作品のリーディング上演と社会的意義
コンテスト入選以上の作品は、国内5か所でリーディング上演が予定されています。参加する演劇人や観客との新たなつながりを生むことが、このコンテストの大きな目的の一つです。戯曲を通じて障がいに関する理解を深め、社会の分断を少しでも解消する手助けとなることを期待しています。
応募方法と支援内容
作品は、8月1日から9月30日まで受け付けられ、応募にあたっては事前のエントリーが必要です。また、公式ウェブサイトでは「戯曲ってどうやって書くの?」といった初学者向けの動画も提供されており、初めての方でも安心して応募できる環境が整っています。加えて、一次選考を通過した作品には、第一線で活躍する劇作家によるオンラインサポートも行われます。
このコンテストは、障がいのある方々が自身の声を発信し、他者との絆を築く場でもあります。多くの方々の応募を心からお待ちしております。
開催スケジュール
2026年6月末:参加エントリー受付開始
2026年8月1日〜9月30日:作品受付
2026年10月:予備選考・一次選考
2026年11月〜12月:伴走支援の実施
2027年1月:最終選考
2027年2月21日:表彰式・リーディング発表会
終わりに
鳥の劇場の芸術監督である中島諒人氏は、「演劇は人と人との関わりの中で生まれる一瞬の言葉や表情を扱うのが得意」と述べ、このコンテストが多くの方に新たな「戯曲を書く楽しさ」を体験してもらいたいとしています。参加者全員が、新しい物語を世に送り出す機会を享受できることを願っています。