2024年10月4日から6日まで、東京・三鷹にあるSCOOLで木村悠介による新作公演『ハムレットの女たち』が上演されます。本作はシェイクスピアの名作『ハムレット』をフェミニズムの視点から再構築し、オフィーリアとガートルード、そしてハムレットの3人を中心に物語が展開します。
木村悠介が、これまでの独特な演出スタイルを駆使し、現代に生きる女性たちの声を強調する作品として注目されています。男たちの物語である『ハムレット』を、女性の視点を通じて新たに問い直すこの試みは、既存の演劇に対する批判と革新を同時に象徴しています。
演出とキャストの紹介
今回の公演では、木村が初めてシェイクスピアに挑むということで、特に期待が高まっています。キャストは、オフィーリアを今井えにか、ガートルードを柚木佑美、ハムレットを立浪歩佳が務め、それぞれの個性が一堂に会します。また、リサーチ・パートナーとしてソチ・ラマパティ・ドゥイヴィッドが参加し、国際共同リサーチが生み出す新たな視点が期待されます。
この公演は、男性中心の物語の中で浮かび上がる女性たちの力強さにスポットを当て、彼女たちがどのように時代を生き抜いてきたのかを描きます。公演の中で行われるゲストトークセッションでは、視点を交えてさらなるディスカッションが行われる予定です。
公演概要
- - 日時: 2024年10月4日(金)19:00、5日(土)13:00・18:00、6日(日)14:00
- - 会場: SCOOL(東京都三鷹市)
- - 料金: 前売り一般2,800円、学生&U30 2,300円(当日は500円増)
- - 予約開始: 2024年9月1日(日)12:00
終了後にはオープニング・レセプションや出演者とのトークイベントも予定されており、観客との交流も楽しめる機会があります。加えて、便利な字幕翻訳アプリ「UDトーク」により、海外からの観客にも配慮された演出が行われます。
シェイクスピア作品への新たな挑戦
木村は、これまでにもベケットや金時鐘といった先鋭的な作家の作品を手掛けてきましたが、今回の『ハムレットの女たち』はその集大成とも言えます。シェイクスピアの作品が持つ男中心の構造を見直し、女性たち自身の言葉を通じて物語を語ることで、観客に新たな視点を提供します。
この新作公演は、ただの演劇に留まらず、社会的なメッセージを含んだ重要な作品となることが予想されます。フェミニズムの視点からシェイクスピアの名作をどのように解釈し直すのか、ぜひ劇場で体験してみてください。