キュテラと日本ロレアルの提携
キュテラ株式会社と日本ロレアル株式会社が、新たに美容施術スキンケアブランド「スキンシューティカルズ」の日本における販売代理店契約を結びました。この契約により、2023年秋から医療機関向けにこの製品の販売が開始される予定です。
スキンシューティカルズの背景
スキンシューティカルズは、1997年に米国のデューク大学で教鞭を執っていたドクター・シェルドン・ピネルによって設立されたブランドです。彼のミッションは、科学に基づいた高度なスキンケアを提供すること。特に、ピュアビタミンCが配合された主力製品「CEフェルリック」は、抗酸化に優れた効果で知られています。
近年、日本では美容医療のニーズが急速に高まっており、市場規模は2022年までの5年間で26%も増加しています。2020年までの6年間で、美容外科を受診する人数も53%の増加を記録しています。この背景には、参入施設の増加や、男性の美容医療需要の拡大があります。今後も年2〜3%の成長が予測されており、スキンケア製品の市場も2022年から2027年にかけて年6%成長する見込みです。
キュテラの役割
キュテラ株式会社は、米国カリフォルニア州に本社を持つエステティックと皮膚科学のリーディングプロバイダー、CUTERA, INC.の日本法人として2003年に設立されました。彼らの目標は、レーザーとスキンケア製品を活用したメディカルエステ技術のプレミアプロバイダーになることであり、科学とテクノロジーを駆使して美容医療が人々の生活を向上させることを目指しています。
日本ロレアルは、1963年から日本で事業を展開しており、世界最大の化粧品会社であるロレアルグループの日本法人として1996年に設立されました。2023年までには2300人以上の社員を抱え、スキンシューティカルズを含む19のブランドを取り扱っています。日本ロレアルは、日本での美容医療需要の高まりを受け、このスキンケアブランドを導入することを決定しました。
日本市場の展望
美容施術スキンケアブランドは、美容施術機関やサロン、スパで取り扱われる製品を製造・販売しています。スキンシューティカルズは、その一環として、医療機関に特化した製品の取り扱いをスタートさせることになります。これは、日本の美容医療市場におけるさらなる選択肢を提供し、人々の美に対する願望を叶える助けとなるでしょう。
今後、キュテラと日本ロレアルの提携が、いかにして美容施術スキンケア文化を日本に根付かせ、さらなる革新をもたらすのか、その動向が注目されます。この契約により、新たなスキンケアの選択肢が広がり、美容医療の価値が一層高まることが期待されます。