ハイレゾ音源の魅力
2014-09-19 11:03:50
脳が感じるハイレゾ音源の快感と安心感に迫る研究結果
音楽ファンの皆さん、最近ハイレゾ音源という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか?このハイレゾ音源はCD音質を超える高音質のオーディオ形式であり、その魅力は音の質の向上だけではありません。最近の研究により、ハイレゾ音源を聴くことが脳にもたらす影響についての新たな知見が発表されました。
この研究は長岡技術科学大学の中川匡弘教授と電通サイエンスジャムによって行われました。実験では10名の音楽好きの男女が選ばれ、どちらの音源を聴いているかを知らされない状態でハイレゾとCDレベルの圧縮音源を聴くという厳密な設定がされています。使用された機材にはソニーマーケティング提供のハイレゾ音源対応ウォークマンとヘッドホンがあり、脳の反応を測定するために、快感、不快感、安心感、不安感といった感性が調査されました。
研究の結果、ハイレゾ音源を聴いた被験者は、従来の圧縮音源に比べて「快感」が平均して約1.2倍、さらに「安心感」が約3倍も強く感じられたことが明らかになりました。一方で、「不快感」と「不安感」はそれぞれ約4割と約3割減少することが確認され、ハイレゾ音源は脳にもポジティブな反応をもたらすことが分かりました。
ハイレゾ音源とは、CDスペック(44.1kHz/16bit)を超える音声データであり、豊かな音質を持つ音楽体験を提供します。それにより、耳で聴くだけではなく、脳全体が音楽を体験しているということが今回の研究で裏付けられたのです。ハイレゾ音源は、このように心に響く感情を引き起こす力があるため、増加する楽曲数の背景にも、消費者の心理的なニーズが影響していると言えるでしょう。
今回の研究結果は、ハイレゾ音源が単なる流行ではなく、音楽における新たな重要な要素であることを示しています。音楽業界においてハイレゾ音源の人気は今後さらに高まる可能性があり、心理的な安らぎを求める人々にとって絶好の選択肢となっていくことでしょう。
この研究は、音楽を通じて脳に良い影響を与える可能性があることを示唆しており、今後の音楽鑑賞のスタイルにも変化をもたらすかもしれません。ハイレゾ音源が人々の音楽体験を一層豊かにしていくことに期待が寄せられています。
音楽におけるハイレゾの魅力が広がると共に、今後もさらなる研究が進められ、音楽の新たな価値が見出されることを楽しみにしたいですね。
会社情報
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株式会社電通サイエンスジャム
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