鉄道旅客輸送は3.7%増加、貨物輸送は減少傾向継続

鉄道輸送状況の概要



2024年6月の鉄道輸送統計に基づいて、旅客と貨物の輸送状況を報告します。国土交通省により発表されたこのデータは、近年の鉄道サービスの動向を明確に示しています。旅客輸送は増加傾向にある一方で、貨物輸送は厳しい状況が続いています。

旅客輸送の実績



令和6年6月における旅客数量は、総計19億6593万人に達しました。前年同月比では3.7%の増加を見せており、これは明るいニュースといえるでしょう。しかし、2019年と比較すると9%の減少となっています。これは、パンデミックによる影響がまだ影を落としていることを示しています。

旅客人キロの動向



同時期の旅客人キロも318億人キロに達し、前年同月比で3.8%の増加を記録しましたが、2019年と比較すると9.6%の減少です。中でも、JR旅客会社の利用者数は722万862人にのぼり、前年比で103.4%の増加を示しています。新幹線の利用者数も増えており、27万094人で前年同月比109.7%になります。これは、旅行需要が回復していることを示唆しています。

一方、民鉄は124万3064人で、前年同月比で103.9%の増加を記録しました。これらは、新型コロナウイルスの影響からの回復が徐々に進んでいることの表れでしょう。

貨物輸送の課題



しかし、貨物輸送に関しては厳しい状況が続いています。2024年6月の総貨物数量は289万トンで、前年同月比で8.1%の減少、一方、2019年比では12.5%の減少となっています。貨物トンキロにおいても、14億トンキロとなり、前年同月比2.8%減、2019年比では11.8%減少しています。

特に、コンテナ貨物の数量は165万7921トンであり、前年同月比99.2%と、若干の減少が見受けられます。車扱貨物に関しても、123万1077トンで、前年同月比83.7%という厳しい結果です。これらの情報からも、物流面での課題が浮き彫りとなっています。

結論



総じて、鉄道旅客輸送は着実に回復に向かっていますが、貨物輸送は未だ厳しい状況が続いています。今後の改善に向けて、さらなる施策が求められるでしょう。国土交通省の最新の統計情報は、今後の鉄道業界の動向を見極めるための重要な資料となりそうです。

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