アイリスオーヤマが王子ネピアから赤ちゃん用おむつ生産設備取得し新展開へ
アイリスオーヤマ株式会社が新たな一歩を踏み出します。2024年11月21日、同社は王子ネピア株式会社から国内赤ちゃん用おむつの生産設備の一部を取得しました。この取得に伴い、王子ネピアが展開する「Genki!」というブランドのライセンス契約も2024年11月25日に締結されました。これにより、アイリスオーヤマは赤ちゃん用おむつの生産に新規参入することが決まりました。
アイリスオーヤマは宮城県仙台市に本社を構える企業で、代表取締役社長の大山晃弘が率いています。近年、新型コロナウイルス感染症の影響で急増したマスクの需求につき、中国の大連工場と蘇州工場を通じて国際的な生産体制を整え、日本国内にも供給体制を構築しました。これらの経験を踏まえ、新たな製品に挑戦する姿勢は注目に値します。
王子ネピアの「Genki!」ブランドは、その質の高さから多くのパパやママたちに支持されており、特に赤ちゃん用おむつ市場において高い知名度を誇ります。アイリスオーヤマは、自社の強みである物流体制と販路を最大限に活かし、赤ちゃん用おむつ市場への進出を狙っています。この新しい事業は、ヘルスケア関連商品の拡充を目指すアイリスオーヤマにとっての重要な一手となることでしょう。
新たに取得した生産設備は、静岡県の富士裾野工場で利用される予定で、2025年の上旬から本格的に赤ちゃん用おむつの生産を開始する見込みです。工場はもともと飲料水の生産を行っており、この工場の既存の生産ラインを活用することで、効率的な物流体制が期待されています。重量物の飲料水を運ぶ際、トラックの積載効率が低下しますが、赤ちゃん用おむつを併せて積載することで、そのスペースを有効活用できます。
アイリスオーヤマは、今後も赤ちゃん用おむつ以外にもマスクなどの衛生用品を中心に、ヘルスケア事業における商品のラインアップを増やしていく方針です。2024年からは段階的に新商品を展開し、2030年までにヘルスケア事業の売上高をおおよそ400億円にまで引き上げる目標を掲げています。
ヘルスケアなる事業は未来に向けた重要な基盤であり、アイリスオーヤマの展開によって多くの消費者にとって新たな選択肢が提供されることが期待されます。今後の生産開始に向けた準備が進んでいる中で、赤ちゃん用紙おむつ市場におけるアイリスオーヤマの役割が大きく変わる瞬間が近づいているのです。
会社情報
- 会社名
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アイリスオーヤマ株式会社
- 住所
- 宮城県仙台市青葉区五橋2-12-1
- 電話番号
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022-221-3400