旧型太陽光発電所の革新
近年、再生可能エネルギーへの関心が高まる中、徐々に旧型の太陽光発電システムに新しい風が吹き込んでいます。オデッセイグループ株式会社(中央区)とHTソーラー株式会社(千代田区)の協業により、旧型太陽光発電所が「リパワリング」という形で生まれ変わろうとしています。これは、特に古い太陽光発電モジュールが経年劣化や損傷の影響を受けている現状に対する有効な解決策となります。
リパワリング市場の重要性
2011年に開始された固定価格買取制度(FIT)の施行から10年以上が経過し、多くの太陽光発電システムがその寿命を迎えています。発電所の設備更新が迫られる中で、従来の大型モジュールに即した交換が容易ではなく、旧サイズモジュールの入手が困難になっています。このような背景から、リパワリングに対する需要は増加傾向にあります。
オデッセイグループは、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを2015年から続けており、その一環として新しい高出力の小型太陽光モジュール「REBORN(リボーン)シリーズ」を開発しました。このシリーズは、旧60セルに対応する320W、旧72セルに対応する400Wのモジュールをラインナップしており、リパワリング市場向けに特化しています。
REBORNシリーズの特長
REBORNシリーズは、以下の特長を持っています:
- - 最新技術の導入: 最新の両面受光セルを使用することで、高い発電効率と出力を実現。
- - 既存設備との高い互換性: 架台やパワーコンディショナー(PCS)との流用が可能で、既存設備にスムーズに統合できます。
- - 長期保証制度: 新モジュールは製品保証が12年、リニア出力保証が30年となっており、安心して利用できます。
モジュール詳細
- サイズ: 1640×992×30mm
- 重量: 21.0kg
- 公称解放電圧: 42.87V
- 公称短絡電流: 9.33A
- サイズ: 1957×992×30mm
- 重量: 25.0kg
- 公称解放電圧: 53.59V
- 公称短絡電流: 9.33A
将来の展望
オデッセイグループとHTソーラーは、日本国内の再生可能エネルギー市場における新たなビジネスモデルの確立を目指しています。特に、既存の太陽光発電所の効率を最大限に引き出すことに注力し、持続可能なエネルギー社会の実現に寄与することを目指しています。
今回の協業によって、オデッセイグループはHTソーラーの持つ高い技術力を生かし、旧型設備の持ち主に新たな価値を提供する予定です。リパワリングを通じて発電所の運用最適化と資産価値の向上を図り、より多くの発電事業者が恩恵を受けられるよう、支援を行います。
詳細情報や製品に関するお問い合わせは、オデッセイグループの公式サイトをご覧ください。
オデッセイグループ公式サイト