パナソニックのシェーバー事業70周年
パナソニック株式会社のシェーバー事業は、1955年に日本初となる国産電気カミソリを市場に投入し、以来、国内シェーバー市場を牽引してきました。2025年には創業70年を迎え、これまでに累計出荷台数は驚異の2.4億台を突破しました。
シェーバー事業の創成は、1954年のアメリカ視察を契機に始まりました。松下電工社長の号令のもと、当時の技術者たちは電気カミソリの可能性を追求し、翌年には電磁振動式の「MS10」を発売。その革新的な技術は、当時主流だった安全カミソリに代わる新たなシェービングスタイルとして広く受け入れられ、発売から1年9ヶ月で15万台の販売を達成しました。
この成功に続き、パナソニックはシェービング行動に関する研究、剃り性能の向上、デザインの革新、お客様の満足度向上といった四つの基本方針を掲げました。日本独自のものづくりの精神が込められたステンレス刃物鋼や完全防水機能など、数々の世界初の技術を導入。特に、チタンコーティング刃などの高度な刃物技術と、上質な剃り心地を実現するリニアモーターの採用により、全く新しいシェーバーを作り上げてきました。
近年では、お風呂での使用や外出先での身だしなみ、さらにはスキンケアという新しいシェービングスタイルを提案することで、顧客ニーズの多様化に応えてきました。「ラムダッシュ パームイン」などの新シリーズでは、従来の技術の延長を超えたデザインと機能が組み合わさり、シェービングを「楽しい体験」へと変革。これにより、2024年には国内における電気シェーバー市場シェアでも第1位を達成しました。
今後もパナソニックは、シェーバー事業を通じて新たなライフスタイルの創造に挑むとともに、ユーザーにとっての美しさと健やかさを提供し続ける決意を新たにしています。市場リーダーとしての自負を胸に、新たな価値を届ける取り組みは、一層加速されていくことでしょう。
特別な70周年を迎えたパナソニックのシェーバー事業は、これからの未来に向けても進化を続け、多くのユーザーに影響を与え続けることでしょう。さらなる革新を楽しみにしたいものです。
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