大船中央病院で始まる革新的ながん治療
神奈川県鎌倉市に位置する大船中央病院が、日本における初の放射線治療システム「Halcyon」を導入し、治療をスタートさせました。この最新のシステムは、質の高いがん治療を患者に提供し、治療の効率を向上させることを目的としています。
Halcyonの特徴
Varianが開発したHalcyonは、画像誘導による強度変調放射線治療(IMRT)を簡単な操作で行うことができるシステムです。以下の3つのコンセプトに基づいて設計されています。
システムには新世代のデュアルレイヤー(2段式)マルチリーフコリメーター(MLC)が搭載されており、質の高いIMRTが可能です。
小規模な治療室でも導入を検討でき、臨床使用までの時間が短く、シンプルな操作により治療時間が短縮されるため、より多くの患者に対応できます。
広い口径設計により圧迫感が軽減され、静かな環境が整えられており、患者の快適さにも配慮されています。操作も簡単で、臨床スタッフにも優しいデザインです。
大船中央病院の期待
大船中央病院の放射線治療センター長である武田篤也医師は、Halcyonの導入に対する期待を語ります。「我々は毎年800人以上の患者に放射線治療を行っており、Halcyonを導入したことで、IMRTや強度変調回転放射線治療(VMAT)など、より高精度な治療を効率よく実施できるようになります。これにより、より多くの患者を救えることを期待しています。」とコメントをしています。
Varianのビジョン
Varianの日本法人である株式会社バリアン メディカル システムズの代表取締役、ミッチェル・シロン氏もHalcyonの導入に誇りを持っています。「我々のビジョンである『がんの脅威に負けない世界』を実現すべく、患者に優しい環境で、高品質なケアを提供できることが非常に嬉しい」と述べています。
Halcyonは、医療機器承認番号22900BZX00367000として認可されています。この革新的な治療システムが、がん治療の現場でどのような変化をもたらすのか、今後の展開が非常に楽しみです。
Varianについて
Varianは、カリフォルニア州パロアルトに本社を持つ放射線治療分野のリーディングカンパニーであり、がん医療に関する包括的なソリューションを開発、提供しています。患者中心の「人にやさしいがん医療」を実現するために、世界中で約7,000人の社員が一丸となって取り組んでいます。
更なる詳細は、公式ウェブサイト(
Varian)やTwitter(
@VarianMedSys)を通じて確認できます。