2026年2月、東京都江東区の東京アクアティクスセンターにて開催された「第38回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会」で、茅ヶ崎サーフライフセービングクラブ所属の西山俊選手が素晴らしい成果を上げました。彼はマスターズ35歳区分の世界新記録保持者として、全種目での記録更新を果たしたのです。この大会は国際ライフセービング連盟(ILS)公認の試合であり、世界記録を正式に認められる場となりました。
西山選手は、今大会において日本新記録を3種目、さらにマスターズ35歳区分の世界新記録を4種目樹立。特に注目すべきは、彼がこれまで有していた障害物スイム(200m)、マネキンキャリー・ウィズフィン(100m)、スーパーライフセーバー(200m)の3種目に加え、今大会で新たにマネキンキャリー(50m)、レスキューメドレー(100m)、マネキントウ・ウィズフィン(100m)で世界新記録を達成したことです。これにより、全種目での世界記録保持者となった彼の快挙は、日本ライフセーバー史においても特筆すべき出来事です。
大会を振り返ると、西山選手は18歳でライフセービングを始めたといいます。大学時代に出場した国際大会が彼にとって重要な転機となり、社会人になっても世界で戦い続けるという強い決意を抱くようになりました。自分の成長を試行錯誤しながら続けてきた西山選手は、数々の成功だけでなく、敗北を経て「もっと上に行きたい」というモチベーションを持ち続けてきました。
「今回の成果は、これまでの努力の結晶でありながら、通過点に過ぎません。本当に目指すべきはオープンカテゴリーでの結果を残すことです。」と、彼は語ります。ライフセービングは生命を守るためのスポーツであり、西山選手はその精神を大切にしています。競技の世界で成果を上げることで、ライフセービングの認知向上に寄与したいと考えています。彼は、年齢を重ねる中でのトレーニングやコンディショニングの方法を見直し、今に合った成長を目指しています。
彼は、競技から退く時には家族や周囲にお世話になったことへの恩返しをしたいと考えており、その日が訪れることを楽しみにしていますが、自身の成長が止まらないことに驚きを感じているようです。
ライフセービング競技は1908年にオーストラリアで誕生し、「溺れた者を救いたい」という単純な願いから始まりました。競技はスピードだけでなく、正確性も求められ、生命を守るというヒューマニズムに基づいた哲学を持っています。西山選手の努力は、ライフセービングを志す者にとって励みとなり、今後の競技の発展と若い世代への継承につながることでしょう。
公益財団法人日本ライフセービング協会は、水辺の安全を守る活動を通じて、国民の安全で快適な水辺の利用に寄与するために努めています。これからもライフセービングの発展を願い、西山俊選手の今後の活躍に期待しましょう。