飯舘電力が再生可能エネルギーを通じ地域再生に挑むバーチャルツアー開催

飯舘電力が切り拓く地域再生の道

2025年11月29日、オンラインでの「飯舘電力バーチャルツアー」が開催されます。このイベントは、福島県相馬郡飯舘村の電力会社である飯舘電力株式会社が、同地域で進めている再生可能エネルギーの取り組みを紹介するものです。

飯舘村は、福島第一原発事故によって全村避難を余儀なくされ、長い間復興を目指してきました。事故から15年が経過し、地域の復興と再生可能エネルギーの普及に向けた努力が続いています。このバーチャルツアーでは、この道程を振り返り、今でも残る影響を風化させず、参加者が何をできるのかを考える貴重な機会です。

飯舘電力の取り組みとは

飯舘電力は、2014年に地元の有志によって設立されました。現在、同社は飯舘村内に50基の小規模な太陽光発電施設を持ち、再生可能エネルギーを生産しています。この試みは村民の協力を得て進められており、電力の売電収入は地域の雇用創出などに還元されています。

特に、村に点在する発電所では、村民から賃借した土地を利用し、ソーラーシェアリングを行っています。牧草地での太陽光発電や和牛の肥育といったプロジェクトを通じて、地域ブランドの創出にも貢献。村の自立と再生を促す活動を行っています。

これらの取り組みは、地域復興だけでなく、環境にも配慮し、持続可能な社会を築くことを目指しています。

バーチャルツアーの詳細

イベントは、2025年11月29日（土）午後2時から午後3時45分まで行われ、参加費は無料です。定員は100名で、オンラインでの参加方法はZoomミーティングです。登壇者には、飯舘電力株式会社の代表者や、パルシステム電力の関係者が予定されています。

参加申し込みの締切は11月21日（金）12時までです。興味のある方は事前に申し込みを行い、地域再生と再生可能エネルギーの重要性について学ぶ貴重な機会を逃さないようにしましょう。

パルシステムの再生可能エネルギー供給

このイベントを後援するパルシステム東京も、利用者の選択が未来を築くことを目指して、再生可能エネルギーによる電力供給を行っています。風力、バイオマス、水力、太陽光、地熱など、64カ所の発電所から供給される電力は、利用者が自然に触れられる機会を提供しています。

「飯舘電力バーチャルツアー」は、地域の未来をともに考えるプロジェクトの一環です。これからもパルシステムは食と電力がつながっていることを伝え、持続可能な消費を促進していく方針です。