キンドリルが展開する新サービス「zCloud」
キンドリルジャパン株式会社は、最新のIBMメインフレームを基にしたクラウドサービス「zCloud」の提供を発表しました。この新サービスは、2045年までに企業のビジネス価値向上を目指して開発され、東京近郊に新設されるデータセンターから提供される予定です。
ビジネスニーズに応える柔軟性
「zCloud」を利用することで、企業はIBMメインフレームに搭載されたAIを活用し、リアルタイムで大規模データを解析することが可能になります。この技術により、ビジネス上の洞察を引き出し、新規製品やサービスの開発といったイノベーションを加速させることができます。
キンドリルジャパンの社長、ジョナサン・イングラム氏は、同サービスが企業にとっての柔軟なプラットフォーム構築を助け、メインフレームの高い処理能力を活かすことができると述べています。これにより、モダナイゼーションが円滑に進むことが期待されています。
先進技術の統合
「zCloud」の特長は、具体的には以下の通りです。
- - Kyndryl Bridge: ITシステム運用の自動化を目指したオープンな統合プラットフォームで、AIや運用データをシームレスに統合。可観測性や自動化を高め、コンプライアンスや業務管理を最適化します。
- - 先進データセンター: 東日本と西日本に配置されたデータセンターにより、耐障害性とセキュリティが確保されます。
- - 高処理能力: 150,000 MIPS以上の大規模サービス処理を可能にし、企業が求める多様なニーズに応えます。
- - 専門知識の共有: メインフレーム技術者の豊富な知識を活かしたプラットフォーム構築支援が受けられます。
- - 高速ネットワーク接続: zCloudからインターネットへの高速接続により、ハイブリッドクラウド環境がシームレスに提供されます。
企業の基幹業務を支えるメインフレーム
IBMメインフレームは、ミッションクリティカルな業務を支えるためのプラットフォームとして、世界中で重要な役割を果たしています。最新のIBM z16は、安定性と堅牢性の高さだけでなく、オンチップAIアクセラレーターなどの先進技術を搭載しており、企業のビジネス変革を支える強力なツールとして機能します。
モダナイゼーションの推進
キンドリルが展開する「zCloud」を通じて、企業は既存のシステムと新たなクラウド技術を組み合わせたハイブリッドシステムを構築できます。これにより、IT環境のモダナイゼーションが図れ、ミッションクリティカルな業務へのセキュアなAI適用も推進されます。
このように、社会の安定と成長に貢献すべく、キンドリルはIBMメインフレームを用いた最先端のサービスを展開。顧客企業のニーズに応じたシステム変革と安定運用を実現し、社会全体のシステム向上に寄与していく方針です。
IBMの役割
また、日本IBMの社長、山口明夫氏は、「私はIBMが提供するメインフレームが、企業の変革を支えるための重要な要素であると確信しています」と述べ、キンドリルとの連携でビジネス価値向上に貢献できることへの期待を表明しています。
まとめ
「zCloud」の登場は、日本企業のIT環境を根本から変革する新たなステップとなるでしょう。ビジネスの効率化、イノベーション推進、そして安全なシステム運営を同時に実現するこのサービスが、どのように企業に寄与していくのか、今後の展開に目が離せません。