OKIのベトナム新工場が本格稼働
沖電気工業株式会社(通称:OKI)は、2025年9月からベトナム北部のハイフォン市に新工場を本格稼働開始しました。この新工場、正式名称「OKI VIET NAM CO., LTD.」は、チャンズエ工業団地に位置し、ATMなどの自動機製品の生産能力を従来の約2倍に引き上げることを目的としています。これにより、グローバルなお客様へ安定的な製品供給を実現します。
現金需要への応答
近年、世界のキャッシュレス化の波が進んでいますが、依然として現金に対する需要は根強く残っています。特に、ベトナムや東南アジア、インドなどの地域ではATMの需要が増加しており、OKIはこれに対応する形で、海外市場への進出を積極的に進めています。
新工場の役割
OKIベトナム工場は2019年に稼働開始以来、ATMを中心とした自動機製品を製造してきました。この新工場の稼働によって、生産能力は約2倍に拡大。量産に特化した体制を整備し、中・大量生産や共通ユニットの生産が行われます。また、群馬県富岡市にあるOKI富岡マニュファクチャリングがマザー工場として機能し、新製品の立ち上げなどの役割を担っています。
生産体制の改革
日本国内の製造拠点との連携を強化したOKIは、顧客からの要望に応じた製品のカスタマイズや、部品の生産移管に柔軟に対応できるよう、生産体制を効率化しました。この改革により、市場の変化やニーズに迅速に対応し、高品質な製品を安定的に提供する能力が強化されました。
創立150周年に向けた戦略
OKIは2031年に創立150周年を迎えるにあたり、戦略的な生産拠点の構築と共通プラットフォーム化を進めています。その一環として、東南アジアやインド市場の変化に対応できる柔軟で迅速な生産体制を構築。グローバルな社会の発展と人々の利便性向上に貢献していく考えです。
新工場の基本情報
- - 会社名: OKI VIET NAM CO., LTD.
- - 社長: 柏倉裕
- - 所在地: The factory and Office X3, Lot P-11, Trang Due Industrial Park (Phase 2), Dinh Vu – Cat Hai Economic Zone, An Phong Ward, Hai Phong City, Viet Nam.
- - 主な事業内容: ATMなどの自動機製品の製造
- - 延床面積: 18,410㎡
- - 階数: 2階建て
OKIは今後も、国際市場における重要な生産拠点としての役割を果たしていく方針です。新工場の稼働により、より多くの顧客に対して高品質で迅速なサービスを提供できるよう、努力を続けていきます。