モリサワの挑戦とバーチャル万博アプリの開発
2025年に開催される日本国際博覧会、大阪・関西万博に向けて、株式会社モリサワが新たな取り組みを発表しました。モリサワのフォントが、バーチャル空間で万博を楽しむためのアプリ「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」に採用され、来る2025年4月3日からダウンロード可能になります。このアプリは、ユーザーがアバターとして空飛ぶ夢洲の中に入り、各パビリオンやイベント施設を巡りながら、バーチャルならではの展示やイベントを体験できることが特徴です。
バーチャル体験の革新
バーチャル万博アプリは、入場者にとって新しい万博の楽しみ方を提供します。実際の会場に足を運ぶ前に、アプリを使用することで情報を得たり、アプリ内のARコンテンツを体験したりすることが可能です。これは、来場者がより深く万博を理解するとともに、事前に興味を持ってもらえるようにする取り組みとして非常に効果的です。さまざまな角度から万博を楽しむことで、参加者同士のコミュニケーションが促進され、より豊かな体験を生むことが期待されています。
フォントの多様性
アプリ内に使用されるフォントについても注目が集まります。モリサワの提供するフォント群には、人気の「A1ゴシック」や「Role Sans Text Pro」など、さまざまなデザインが含まれています。その中でもUDフォントシリーズは、可読性を重視し、多国籍な方言に対応したフォントとして特に評価されています。また、アラビア文字用のClarimo UD Arabicなど、151言語に対応するフォントも採用されています。これにより、外国人観光客や万博で様々な文化に触れる人々に対しても、配慮がされています。
協賛としての役割
モリサワは2023年7月に、「大阪・関西万博PRブロンズパートナー」として協賛契約を結ぶなど、万博への強いコミットメントを示しています。2024年にはフォント提供に関する協賛契約も標準し、万博を盛り上げるお手伝いをしています。展覧会の公式アプリやパンフレットなどでもモリサワのフォントが使用されることが予定されており、万博の魅力を伝える重要な役割を果たします。
モリサワの理念
株式会社モリサワは、常に「文字を通じて社会に貢献する」という社是を掲げ、日々技術革新を目指しています。UDフォントをはじめとする多様なフォントを開発し、Windows 10以降で搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体は、読みやすさを追求した結果として多くのユーザーから支持されています。また、フォントのライセンスサービスやアプリケーションへの組込みフォント、Webフォントなど多岐にわたる利用環境に対応したサービスも展開しており、ユーザーのニーズに柔軟に応えています。
まとめ
モリサワが手がける各種フォントの採用によって、アプリ「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」はただの情報提供にとどまらず、利用者にとって素晴らしい体験を提供するプラットフォームとなります。大阪・関西万博が持つ国際的な魅力を最大限に引き出すために、モリサワは今後も多様なフォントでサポートを続けていきます。