近年、企業の担い手として働く社員のSNS活動が企業名を巡るトラブルや炎上を引き起こすケースが相次いでいます。この現象は、SNSが持つ強力な影響力と、個人の意見や発信が容易に拡散される特性の結果と言えます。
一般社団法人 日本リスクコミュニケーション協会(RCIJ)は、2025年6月11日に「社員のSNS投稿が企業リスクになる構造とその備え」をテーマにした無料オンラインウェビナーを開催します。今回のイベントでは、長年にわたりネットで誹謗中傷を受けた経験を持つスマイリーキクチ氏をゲストに迎え、SNS発信者としての企業と個人の責任について考えていきます。
バックグラウンド
今や多くの社員が自らのSNSアカウントを通じて意見や情報を発信する時代ですが、その影響が企業の評判やブランドに悪影響を及ぼす危険性があることを忘れてはいけません。RCIJが実施した意識調査によると、73.8%の回答者が企業名に対する印象が悪くなった経験があると答えています。この統計は、企業と社員がSNSの利用に関してしっかりとしたガイドラインを持たなければならない理由を示唆しています。
法務省が公表した人権侵犯事件の統計にもあるように、インターネット上での人権侵害が増加していることも無視できません。この現状は、企業がSNSをどう活用し、自らを守るか考える機会を与えています。
ウェビナーの詳細
本ウェビナーは、6月11日(水)17時から18時までオンライン形式で実施され、参加費は無料です。先着50名が対象で、リスク管理の専門家であるRCIJの久井直人理事が進行を担当します。
この衛生環境で実施されるセミナーでは、社員のSNSにおける投稿のリスク、炎上時の社内体制、責任の所在、企業ブランドにおける個人発信の影響、さらには不祥事発生時の情報開示の方法を再確認するための具体的なアプローチが期待されます。
特別ゲスト ─ スマイリーキクチ氏
今回のウェビナーには、特別ゲストとしてスマイリーキクチ氏が登壇します。彼は、自身がメディアで誹謗中傷を受けるという辛い経験を経て、ネット炎上や人権問題について広く知識を持っています。彼の著書『突然、僕は殺人犯にされた』は、この現状を伝えるための重要な活動をしています。
RCIJの役割
一般社団法人 日本リスクコミュニケーション協会(RCIJ)は、2020年に設立され、企業のリスクコミュニケーションを専門的に支援する団体です。各業界におけるリスク管理の重要性を訴え、具体的な лекцииや認定講座を提供するなど、さまざまな取り組みを行っています。
ウェビナーは、今後の企業と社員のSNS利用に関する考えを深める良い機会です。興味のある方はぜひ、参加申し込みをお済ませください。