廃食用油を活用したSAFの普及を目指す「Fry to Fly Project」進行中

国土交通省、SAFの普及を促進する「Fry to Fly Project」に参加



国土交通省が、2022年8月23日に制定された「油の日」に合わせて、新たな取り組みとして「Fry to Fly Project」への参画を発表しました。このプロジェクトは、持続可能な航空燃料(SAF)の導入を促進するもので、特に身近な廃食用油に注目しています。廃食用油は、日常の料理で使用した油の廃棄物であり、その回収と再利用を通じて資源の循環と航空業界での脱炭素を目指します。

Fry to Fly Projectの目的



Fry to Fly Projectの目的は、廃食用油をSAFの原料として回収し、資源の循環による持続可能な社会の実現を図ることです。プロジェクトは2023年4月に発足し、当初29組織が参加しましたが、令和7年8月15日時点で参加数は252に達しています。
国土交通省は、このプロジェクトに参加することで、SAFの認知度を高め、航空分野における脱炭素化に貢献することを目指しています。

プロジェクトの活動内容



これまでの主な活動として、イベントやキャンペーンを通じたSAFの周知活動や廃食用油の回収促進が挙げられます。具体的には、自治体や企業と連携し、家庭から出る廃食用油を回収する取り組みや、小中学校でのSAFに関する環境学習の実施などがあります。また、電車内や駅コンコース、航空機内誌、SNSなどを通じた情報発信も行われています。国産SAFの供給開始を知らせるイベントも実施される予定です。

参加者との連携



国土交通省航空局は、今後も参加者との連携を強化し、SAFのプロモーションを実施していく予定です。近々では、2023年9月27日に行われる羽田空港空の日フェスティバルに出展し、SAFのPR活動を行います。また、航空局はSNSやホームページ、シンポジウムを活用した情報発信を通じて、広く情報を共有していく方針です。

まとめ



「Fry to Fly Project」は、環境意識の高まりと共に重要性を増す持続可能な航空燃料の普及を促進するものです。国土交通省としても、他の企業や自治体との協力を通じて、引き続きSAFの認知拡大へと貢献していく考えです。廃食用油の再利用が航空業界の脱炭素化にどのように寄与するか、今後の進展が期待されます。

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