アムステルダムで話題の江戸前寿司「TEWATASHI」がもたらす新しい潮流とは

アムステルダムの新たな寿司革命「TEWATASHI」

江戸前寿司専門店の登場

オランダ・アムステルダムに新風を吹き込む江戸前寿司専門店「TEWATASHI」が、2024年10月4日にオープンしました。瞬く間に話題となり、予約解放わずか30分で1か月分が埋まるほどの人気です。

この店の仕掛け人は、元看護師で現在29歳のキャリー（本名：Yuki Tsuda）さん。石川県金沢市出身の彼女は、25歳まで看護師として働いていましたが、2020年にイギリスへ渡り、語学と新しい挑戦を重ねてきました。現在はアムステルダムに拠点を置き、寿司文化を広めるための新しい店舗を運営しています。

本物の味を求めて

「TEWATASHI」が注目される理由の一つは、徹底した本物思考にあります。江戸前寿司を直接腕を持つ熟練の職人が握り、我々が知っている寿司とも異なる、創業者の目指す本格的な日本の文化を体験させてくれます。店名の「TEWATASHI」は、職人からゲストへ寿司を手渡すという日本の真髄を表現しています。

料理長である渡會（わたらい）さんは、江戸前寿司一筋で数十年のキャリアを誇り、四季折々の新鮮なネタを使用した寿司を提供します。また、酒ソムリエであるキャリーさんは、お客様の好みに合わせた日本酒を提案し、日本茶体験を通じてさらなる満足度を提供しています。

文化とアートが融合した空間

店内のデザインは、創業者の故郷・金沢から招かれた職人たちによって施されたもので、日本の伝統美が息づく空間となっています。また、立地もアムステルダムの文化的エリアで、アムステル川とサルファティ公園の近くにあり、アムステルダム国立美術館やゴッホ美術館といったアート作品に囲まれた場所に位置しています。

チャリティーイベントへの挑戦

未来のビジョンとして、キャリーさんは「TEWATASHI」のオープン後、2025年1月2日から1月18日間に「能登半島地震チャリティーディナー」を開催します。このイベントでは、通常よりお得なディナーコースを用意し、売上の一部が能登半島地震の復興支援に寄付されます。

キャリーの挑戦と情熱

キャリーさんの情熱は、看護師時代に培った人を助けたいという思いから始まりました。看護師を辞め、未知の世界に飛び込むことを決意した彼女は、コロナ禍でも学び続け、日本の寿司文化を世界に広めるための活動を展開しています。

「TEWATASHI」はただの寿司店ではなく、日本の文化や職人技を直接伝える貴重な場となっています。飲食を通して文化を体験し、彼女自身の物語を感じることができる「TEWATASHI」へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

店舗情報