老眼鏡「Paperglass」が特別賞を受賞
老眼鏡「Paperglass」が、2013年度のグッドデザイン賞で特別賞である「ものづくりデザイン賞(中小企業庁長官賞)」を受賞しました。この革新的な眼鏡は、株式会社西村金属と株式会社西村プレシジョンにより開発されたもので、その特徴はなんといっても厚さ2mmの超薄型デザインです。これは、制作過程で培ったチタンの微細加工技術を駆使して実現したもので、「紙のように薄い」というユニークなコンセプトから名付けられました。
この老眼鏡は、折りたたむとわずか2mmの薄さになり、持ち運び軽便で美しい外観を持ち合わせています。開くと、流れるような曲線が特徴的で、顔に優しくフィットします。テンプル(つる)の回転軸を傾けるというシンプルな工夫によって、機能性と美しさを同時に実現しました。これにより、すっと収まり、すっと取り出せる便利さを持つ老眼鏡として、日常使いに最適です。
販売実績と今後の展望
Paperglassは2012年9月に初めて発売されて以来、すでに1,000本以上の販売実績を誇っています。販売価格は13,230円(税込み)で、直営店やインターネットを通じて提供されています。受賞をきっかけに、今後は海外市場への展開も計画しており、目標販売本数は5,000本に設定されています。
この製品の背後には、創業から40年以上にわたって眼鏡部品の製造を続けてきたサプライヤーの豊富な経験があります。特に株式会社西村金属は、様々な賞を受賞しており、品質保証された技術力とデザインの高さを武器にしています。
グッドデザイン賞の評価
グッドデザイン賞の審査員からは、「明快なコンセプト」と「大胆な発想を実現したものづくりへの執着」といった評価がありました。また、この老眼鏡はオリジナリティあふれるデザインであり、新しい形の眼鏡としての先駆けとも言えるものでしょう。使用時のフォルムは独特で、デザインだけでなく心の豊かさも感じられる製品に仕上がっています。
会社の背景
販売を手掛ける株式会社西村プレシジョンは、福井県鯖江市に本社を構え、1993年に設立されました。タフで美しい老眼鏡を提供するというビジョンの下、国際的な市場進出を目指し、さらなる品質向上とデザインの革新に挑戦しています。また、同じく鯖江にある株式会社西村金属は、1968年に設立され、豊富な経験を活かして業務を行っています。両社は、今後も革新を続け、人々の生活をより快適にするための製品を提供し続けることでしょう。
受賞製品の詳細
- - 受賞対象名: 老眼鏡 [ペーパーグラス]
- - 事業主体名: 株式会社西村プレシジョン
- - 受賞番号: 13G010015
「Paperglass」は、シンプルな実用性と美しさを兼ね備えた商品で、生活に驚きと喜びをもたらしています。流線型デザインは目を引く一方で、心地よい使い心地を実現しており、多くのユーザーに愛されています。今後の国際市場での評価も楽しみです。