I-neと東京大学が共同開発した新しい化粧品技術
株式会社I-neは、大阪を拠点としている企業で、化粧品を中心に多彩なブランドを展開しています。この度、東京大学生産技術研究所の金範埈教授との共同研究により、化粧品向けの新たなマイクロニードル技術を確立し、特許出願を完了したことを発表しました。この技術は、肌に成分を効率的に届けるための革新的なアプローチです。
共同研究の意義
化粧品市場は長い間、化粧水やクリームといった既存の製剤が主流でしたが、これらの製剤のスタイルは大きく変わっていません。特に、成分の肌への届け方については新たな可能性が模索されており、そこで注目されているのがマイクロニードル技術です。この技術は、微細な針を使用して成分を皮膚に直接届ける手法で、従来の美容成分の局所注入だけでなく、さまざまな成分を選択的に届けることが可能です。I-neの研究チームは、この技術を活用し、より効果的な化粧品の開発を目指してきました。
マイクロニードル技術の詳細
共同研究では、I-neがマイクロニードル化する成分の選定や処方設計を行い、東京大学では、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)技術をもとに新しいマイクロニードルの製造プロセスを確立しました。このプロセスにより、革新的な次世代マイクロニードル製剤の開発が期待されています。
特に、金教授は半導体ナノ加工技術を駆使したマイクロ加工分野の第一人者であり、これまでにもさまざまな研究成果を上げていることから、その技術力が我々の研究に大いに貢献しています。金教授が取り組む生分解性マイクロニードルは、無痛のドラッグデリバリーを実現するもので、経皮投与に関する革新的な知見を持っています。
今後の展望
I-neが新たに開発したマイクロニードル技術の成果は、未来の化粧品市場へ新しい選択肢をもたらすものと期待されています。会社はこの成果を学会などで発表し、美容科学や医学の分野における新たな研究とイノベーションを促進する計画です。また、研究成果を基にした商品の開発を進め、消費者に高品質な化粧品を提供することを目指しています。
さらに、I-neは化粧品業界にとどまらず、広範な美容技術やサービスに応用し、業界全体の価値向上に役立つことにコミットしています。新しい技術がもたらす可能性を最大限に引き出し、消費者にさらなる美の体験を提供できるよう努めてまいります。
会社情報
- - 会社名: 株式会社I-ne
- - 設立: 2007年3月
- - 代表者: 大西 洋平
- - 所在地: 大阪府大阪市中央区南久宝寺町4-1-2 御堂筋ダイビル8階
- - URL: I-ne公式サイト
主要ブランド
この画期的なマイクロニードル技術の開発によって、化粧品業界に新たな風が吹くことを期待しています。