中村圭佑が仕掛ける新たなアートプロジェクト「A Tree」始動

中村圭佑率いるDAIKEI MILLSが新たなアートプロジェクト「A Tree」を始動

銀座エリア最大級の商業施設「GINZA SIX」が、新たなアートプロジェクト「A Tree」を2025年4月17日（木）からスタートします。このプロジェクトは、中村圭佑が率いる設計事務所DAIKEI MILLSとの協業で実現し、一本の木がどのように家具や建築となるのか、そのプロセスを多角的に探求していくものです。今回のプロジェクトは、GINZA SIXが掲げる「Where Luxury Begins」という理念のもと、アートと文化を発信する新たな試みとなります。

プロジェクトの背景と趣旨

GINZA SIXは開業以来、銀座を拠点に世界へ向けて本質や本物を提供してきました。「A Tree」プロジェクトでは、都市に存在する遊休施設（VOID）を一時的に占有し、一般に開放する動き「SKWAT（スクワット）」を通じて、新しい文化の創造を目指しています。これにより、視覚的な芸術性や、ものづくりの原点に潜む本質的な価値を見出し、国内外のアーティストとの協業を通じて新たな価値観を表現していく予定です。

このプロジェクトの第一フェーズでは、古くから良材として知られる奈良県の「吉野杉」に着目。吉野杉のファニチャーが館内のレストスペースに展示され、屋上庭園にはアートパークが誕生します。この取り組みを通じて、吉野杉の魅力や日本の伝統的な木材の価値を多くの人々に伝えたいと考えています。

吉野杉の魅力とは

吉野杉は、500年以上の伝統を持つ独自の育林方法や、丁寧な世話によって生まれる美しい木目や強靭さで知られています。日本の伝統的な建築物や内装に利用されるほか、日常的なアイテムに至るまで広範囲にわたって親しまれています。今回の「A Tree」プロジェクトでは、吉野杉の原木を使用したファニチャーやアートが展示されることで、この木材の新たな可能性と魅力を発信します。

中村圭佑の思想と意義

中村圭佑は、2011年にDAIKEI MILLSを設立以降、ものづくりのプロセスに対する深い探求を続けてきたと同時に、社会的な隙間を埋める活動にも力を入れてきました。このプロジェクトにおいても、モノが生まれる過程での様々な人々との関わりや、そこに込められた芸術性を掘り下げることを重要視しています。彼は言います。「モノができるまでの源流を、多くの方と共に美しく楽しく共有できることを望んでいます。」

今後の展開とコラボレーション

「A Tree」は約3年にわたる継続的なプロジェクトであり、2025年秋以降には6組の国内外のアーティストとコラボレーションを実施し、それぞれの独自の解釈を施したプロダクトを展開予定です。吉野杉を使用した家具やアート作品が生まれることで、アートの新たな形を見せていくことが期待されています。

記事と映像で深まる理解

このプロジェクトの一部として、中村圭佑のインタビューや吉野杉の伐採から製材の様子を収めた映像が公開されています。これらのコンテンツは、自然の雄大さや木材の持つ力を伝えるとともに、プロジェクトの意義や背景についての理解を深める手助けとなるでしょう。映像はGINZA SIXの公式サイトやSNSでご覧いただける他、印象的なインタビュー記事も掲載されています。

このプロジェクトがどのように発展していくか、今後の展開にも期待が寄せられます。銀座の地でアートと文化が交わる様子を、ぜひその目で体感してみてください。