教育界の新たな光、「向山洋一教育賞」の誕生
教育技術の深化と普及を目的に、2022年に創設された「向山洋一教育賞」は、教員目線で実践や研究を評価する新しい試みです。これは、従来の教育賞とは異なり、教育現場での実用性に重きを置いています。
「向山洋一教育賞」の基本情報
この賞は、一般社団法人日本教育技術学会が主催しており、同学会の個人会員、団体会員、賛助会員が対象です。応募には自薦・推薦の両方が可能で、2022年の応募受付は8月31日まで。受賞者は、2022年12月に静岡県三島市で開催される「日本教育技術学会静岡大会」にて表彰され、受賞者にはそれぞれの賞に応じた副賞が贈られます。
Ⅰ.教育技術賞(20万円)
Ⅱ.最先端実践賞(10万円)
Ⅲ.学級経営・児童生徒指導賞(10万円)
Ⅳ.向山洋一実践・研究賞(10万円)
向山洋一氏の功績
向山洋一氏は日本教育技術学会の元会長であり、教育者として数々の実績を収めています。彼の提唱する「教育技術の法則化運動」は、多様な教育技術を集めて共有することを目的とし、現在では約1万名のメンバーを持つ大規模な団体へと成長しました。この運動が、如何に教育現場において重要な役割を果たしているかは、彼の業績に現れています。
また、彼が掲げた「教育技術の4つの理念」には、教育の多様性や連続性、実証性、主体性が強調されています。これにより、教員が自身のクラスに適した教育技術を選び取る力を育むことが可能となります。
選考委員会の体制
選考委員会は、千葉敬愛短期大学の学長である明石要一氏が委員長を務め、教職大学院の教授や教育支援センターの代表など多彩なメンバーで構成されています。彼らは応募者から応募された教育実践を公正に評価し、教育界に貢献する素晴らしい実績を発見し伝承することを目指しています。
教育技術への期待
「向山洋一教育賞」の創設により、教育界での革新が期待されます。特に、応募者は自らの実践を振り返る機会が得られ、他者との共有が促進されることで、教育の質が向上します。選考にあたる専門家の眼で選ばれた成果が、互いに刺激を与え合い、より良い教育環境の形成へとつながるでしょう。
向山洋一教育賞は、教育者の地位を高め、教育技術の進化を促す重要な一歩です。教育界の発展を担うこの賞を、ぜひ注目していきたいと思います。
募集要項・お問合せ
応募や賞に関する詳細は、「向山洋一教育賞」の公式ウェブサイトをご覧ください。
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