上島珈琲店が新たに導入した環境価値評価「デカボスコア」とは？

上島珈琲店が取り組む新たな環境価値の可視化

上島珈琲店が全88店舗で新たに採用した「デカボスコア」は、環境への配慮を重視する消費者に向けた強力なメッセージを発信しています。この取り組みは、Earth hacksが提唱するもので、商品やサービスのCO2e排出削減率を示す新しいマークです。

「デカボスコア」とは何か？

「デカボスコア」は、2022年7月から提供されているマークで、現在は50を超える事業者に利用されています。数値は製品の環境価値を視覚化し、消費者が選択する際の新しい基準を提供します。このマークは、商品のプロモーションやPRに加え、商品開発や製造プロセスの見直しにも役立っています。

特に、上島珈琲店が導入したバンブーファイバー製のタンブラーは、従来のリサイクルPETを使用したカップと比較して、63%のCO2e削減を実現しています。この顕著な削減率は、消費者に環境意識の高い選択を促す力となるでしょう。

キャンペーンの詳細

上島珈琲店では、タンブラーを利用するキャンペーンを実施しており、利用者には63円分の還元が行われます。また、ストローやカトラリーの辞退によって、抽選で500ポイントがプレゼントされる企画も設定されています。この取り組みは全店舗を対象としており、2023年6月1日から30日までの予定で実施されます。

さらに、上島珈琲店のオンラインショップでは、サステナブルな商品を特集し、購入者に特典を提供する企画も整っています。このように、上島珈琲店は、直接的な経済的インセンティブを通じて、顧客に環境への取り組みに参加してもらう仕組みを整えています。

企業のコメントと背景

上島珈琲店の吉岡稔人常務取締役は、プラスチック資材の使用削減を目指し、マイタンブラーの利用を推奨する活動への顧客の理解と協力が大切であることを強調しています。「デカボスコア」の導入を通じて、顧客に環境への影響をわかりやすく示し、持続可能な世界の実現に貢献したいという想いがあります。

さらに、Earth hacksの責任者である関根澄人氏は、生活者個々のアクションが脱炭素社会の推進に寄与することを目指していて、今回の上島珈琲店との取り組みを通じて、消費者が楽しく自然にサステナブルな行動を取れるような仕掛けを整えていることを説明しています。

未来への展望

今回の「デカボスコア」の導入は、上島珈琲店とEarth hacksの協力による一歩であり、今後もコーヒーを媒介としたサステナブルな取り組みを進めていく姿勢が伺えます。このような努力は、店舗利用者にとっても環境問題への理解を深める助けになることでしょう。環境意識の高まりと共に、このような施策が広がっていくことが期待されています。