廃漁網生まれの再生素材「REAMIDEⓇ」がトンボ鉛筆のテープのり「ピットエアー」に採用！環境配慮と品質の両立に成功

廃漁網から生まれた再生素材が、身近な文具に

環境問題への意識の高まりとともに、サステナブルな製品への注目が集まっています。今回、その流れを象徴するような取り組みが発表されました。廃漁網をリサイクルした再生素材「REAMIDEⓇ（リアミド）」が、トンボ鉛筆のロングセラー商品であるテープのり「ピットエアー」のケースに採用されたのです。

海を救う、新しいテープのり

「ピットエアー漁網リサイクル」と名付けられたこの商品は、11月18日から全国の文具店などで発売開始。紺色のケース部分に、REAMIDEⓇが使用されています。従来の製品と比較して、デザインや機能性に変化はありませんが、その背景には、環境への配慮という大きな意味が込められています。

REAMIDEⓇとは？

REAMIDEⓇは、リファインバース株式会社が独自開発した、高品質リサイクルナイロンペレットです。使用済み漁網を原料とし、徹底した洗浄とフィルタリングにより、異物を完全に除去。バージン材と遜色ない品質を誇りながら、CO2排出量を約85％削減することに成功しています。

その優れた特性から、建材や家電、アパレル製品など、すでに様々な分野で活用されています。静岡県での漁網回収プロジェクトにも積極的に参加し、環境問題の解決に貢献しています。

トンボ鉛筆の環境への取り組み

トンボ鉛筆は、長年環境配慮商品の開発に力を入れてきました。今回、REAMIDEⓇを採用した背景には、原料の出所が明確で、環境への負荷が少ないという点が大きく評価されたようです。数年にわたるテストを経て、ようやく製品化にこぎつけたとのことです。

サーキュラーエコノミーの実現へ

リファインバース株式会社は、20年以上前からサーキュラーエコノミー（循環経済）を実践。廃棄物の再生利用を通じて、環境問題の解決と持続可能な社会の実現を目指しています。REAMIDEⓇの開発は、その取り組みの象徴と言えるでしょう。

「ピットエアー漁網リサイクル」は、単なる文具にとどまらず、海洋プラスチック問題への意識を高め、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となるかもしれません。私たち一人ひとりが、環境問題について考え、行動していくことが重要です。このテープのりを手に取るたびに、海を守る活動に貢献していることを実感できるはずです。