災害時の移動支援を実現するクラウドファンディングを開始しました

災害時の新たな移動支援プロジェクト

一般社団法人日本カーシェアリング協会が、7月10日から10月8日までの90日間にわたり、災害時に寄付車両を無償で貸し出し、被災者の生活再建をサポートするためのクラウドファンディングを開始しました。このプロジェクトは、車がなければ移動が難しい状況下での支援が求められる現実を直視し、具体的な解決策を講じるものです。

昨年度の能登半島地震で見えた課題

昨年発生した能登半島地震では、5000件を超える車両を無償で貸し出し、多くの人々の生活を支援しました。また、現在も支援活動を続けていますが、その過程で発生した維持管理や運搬にかかる費用は、想定以上の負担となりました。特に、500台以上の車両を派遣するためには、1億円以上の費用が必要でした。このような経験から、常時保有する車両のメンテナンスや運搬費用が非常に重要であることを痛感しました。

今回のクラウドファンディングの目的

今回のクラウドファンディングを通じて、集まった支援金は、以下の費用に充てられます。

- 無償貸出し車両の維持管理費：車検やメンテナンス、保険料など、安全な車両を確保するために必要な経費。
- 被災地への車両運搬・スタッフ活動費：車両の運搬費やスタッフの移動経費としてのガソリン代。
- 全国支援拠点の整備費：車両の保管場所賃料や支部設置に必要な経費。

私たちの目指すビジョンは、どこで災害が起きても迅速に車両を被災者に届け、「移動の足」を確保すること。これにより、被災者の皆さんが早く日常生活を取り戻せる社会を築くことです。

代表理事吉澤の想い

今回のプロジェクトに、吉澤武彦代表理事は以下のように語っています。「災害時に車に困惑する状況を根本から変えたい。この社会の仕組みが、車を失ったときでも、またすぐに支援を受けられる体制を整えることが大切です。」「1日でも早くこの仕組みを実現するためには、皆様のご支援と仲間が必要です。あなたの応援が、この活動の実現を無限に加速させます。」