静岡大学とヤマハによる新しいキャリア教育の試み

静岡大学とヤマハが共同開発した「余暇図鑑」

最近、静岡大学とヤマハが手を組んで共同開発した「人生を楽しむための余暇図鑑」が注目を集めています。これは、特に小学校高学年以上の学生を対象にしたキャリア教育の一環として活用されるもので、無償で公開されています。この図鑑の目的は、学生が自身の「余暇の過ごし方」や「人生の楽しみ方」について考える手助けをすることです。

余暇の重要性

現代の学校教育は主に仕事に焦点を当ててきましたが、「人生100年時代」と言われる今、単なる職業選択だけでは不十分です。余暇の時間も充実させることが、より豊かな人生を送るためには欠かせません。静岡大学の教育学部とヤマハの研究チームは、この考えに基づき、余暇に関する新しい視点を提供しようとしています。

この「余暇図鑑」では、約100名のヤマハ社員が自身の余暇の過ごし方を紹介しており、様々な楽しみ方を子どもたちに提案しています。子どもたちがこの図鑑を通して理想的な余暇の取り方や趣味の広がりの可能性に触れることで、人生を楽しむ発想を育むことを目指しています。

公開授業の開催

この図鑑を活用した公開授業が、2025年10月31日に東京都中央区立佃中学校で予定されています。この授業には、ヤマハの社員も参加し、生徒と直接対話しながら一緒に学び考える時間が設けられています。これは、実際の社会人との接触を通じて、学びや成長を促す貴重な機会です。授業の流れは、趣旨説明から始まり、その後の公開授業と質疑応答という形で進行します。

参加希望者は事前申し込みが必要ですが、直接現地に足を運ぶことで、余暇図鑑の意義を体感できるチャンスとなっています。興味を持った方は、早めに申し込むことをお勧めします。