日清オイリオの生活科学研究が示す家庭の食用油選びの変化
日清オイリオグループ株式会社は、生活科学研究課のレポートを通じて、家庭における食用油の選択実態や調理に対する意識の変化を調査・分析しています。今回のレポートは、2024年の調査結果を基に、過去2018年との比較を行い、消費者の健康意識や調理方法についての変化を浮き彫りにしています。
食用油の健康イメージの変化
調査の結果、2024年においてはこめ油とMCTオイルに対する健康イメージが大幅に向上したことが確認されました。具体的には、これらのオイルを「体に良い」と感じる人がそれぞれ約7.5ポイント以上増加しました。特に、こめ油は多用途に使える魅力から、サラダ油やキャノーラ油と同様に、家庭の様々な料理に対応できる点が評価されているようです。
また、オリーブオイルについても、80%を超える人が健康に良いと認識しており、昔からの人気が根強さを見せています。
調理に対する意識と実態
調査によると、調理頻度や調理時間は減少傾向にあります。特に家庭における揚げ物の調理頻度が低下している一方で、揚げ物を好む気持ちは高まっていることが判明しました。多忙な生活スタイルの中で、家庭での調理よりも中食(テイクアウトやデリバリー)を利用する傾向が強まっているのかもしれません。
さらに、調理器具の片付けや加熱調理が手間であるという意識も大きく、これらが食事に対する負担感の原因になっています。
購入時の選択ポイント
食用油選びについて、生活者は価格だけでなく、風味や容器、さらには用途にも注意を払って選択している様子がうかがえます。特に、こめ油には「どんな料理にも合う」という点が重視されることが多く、その使い勝手の良さが求められています。
調査結果のまとめ
- - 食用油の使用実態: こめ油使用者が増加し、一般食用油は非加熱調理、こめ油は加熱調理に使用される割合が増加した。
- - 揚げ物についての意識: 家庭での揚げ物調理は減少、しかし揚げ物への好意は増加している。
- - 調理負担の実感: 調理時間や頻度は減少している一方で、調理器具の片付けの負担感が高まる。
調査について
2024年の調査は、全国を対象にインターネットで実施され、合計1990人の女性が参加しました。この調査によって、家庭における食用油の選択や調理の実態がより鮮明になり、今後の食用油市場の動向に影響を与える資料といえるでしょう。
詳しい内容は、日清オイリオの生活科学サイトからも確認できますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
生活科学サイト