東京芸術劇場での多文化交流演劇プロジェクト
東京芸術劇場は、異文化間の対話を促進し、多文化共生を目指す演劇創作プロジェクト「Tokyo Borderless Theatre Project」(略称:TBTP)を開催します。今回のワークインプログレス(発表会)は、11月1日(土)と2日(日)に行われ、現地に住む外国人たちが自らの物語を演じるという素晴らしい機会となっています。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、社会の多様性を尊重し、それを表現するためのプラットフォームを提供することを目的としています。東京芸術劇場は、2015年以来、演劇を介してさまざまな社会課題に取り組んできました。TBTPは、外国にルーツを持つ人々が安心して交流し、創作する環境を整え、多文化共生の精神を育む活動の一環として展開されています。
演劇の創作と参加者
発表会に参加するのは、ウクライナ、リトアニア、カナダ、フランス、中国、ベトナム、日本などの多様な国籍と背景を持つ20名の一般公募者です。年齢や職業も様々で、彼らが自らのルーツや文化を演劇を通じて表現します。特に、ドイツの演劇教育家であるバッサム・ガジ氏が創作アドバイザーとして参加し、言語や表現の枠を超えた創作の方法を指導します。
発表会の内容
発表されるのは、演劇の形式でのワークインプログレス『Door to Door』と、短いパフォーマンスからなる『記憶を探検する』の二つです。『Door to Door』では、皆さんが日常生活の中で感じる「ドア」を通じて、自分のルーツを探求します。音や匂い、風景など、さまざまな「きっかけ」を見つけ、それを基にしたストーリーが展開される予定です。
- - 日時: 11月1日(土)13:00/19:00、2日(日)14:00
- - 会場: 東京芸術劇場 リハーサルルームL
- - 料金: 1,000円(税込、予約可能)
- - 予約: こちらリンク
『記憶を探検する』では、参加者が劇場のある池袋で行った街探検の体験をもとに、自分の記憶を掘り起こし、その体験を客席と共有します。こちらの発表は無料で、観客との対話を重視した形式です。
- - 日時: 11月1日(土)16:00、2日(日)11:00
- - 会場: 東京芸術劇場 リハーサルルームM3
- - 料金: 無料(予約可能)
- - 予約: こちらリンク
アフタートークについて
両日とも発表後にはアフタートークが行われ、参加者やプロジェクト関係者との意見交換の場が設けられています。演劇作家やプロジェクトコーディネーターが具体的な取り組みや感想を語ります。
プロジェクトは、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団により主催され、地域に根ざした多文化共生を目指す重要な活動です。興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてください。この貴重な機会を通じて、多様な文化が交差する瞬間を体験できることでしょう。