認知機能検査アプリ
2025-05-14 08:19:29

音声解析技術を活用した高齢者向け認知機能検査アプリの共同研究開始

株式会社IGSAは、東京大学松尾・岩澤研究室から発足したAIスタートアップであり、東京都健康長寿医療センター研究所と協力し、音声解析に基づく認知機能検査アプリの開発を行っています。このアプリは特に高齢者向けに設計されており、認知機能の低下を早期に検出することが目的です。

現在、IGSAは千葉大学予防医学センターと共同で研究を進めており、ユーザビリティの向上や介入効果の検証を通じて、アプリの設計を最適化しようとしています。このプロジェクトの背景には、軽度認知障害(MCI)の早期発見が重要であり、音声解析を利用して日常生活の中で認知機能の変化を簡単に確認できる場を提供したいという理念があります。

共同研究の目的は、IGSAの音声解析技術を強化し、利用者がより簡単に認知機能を確認できるアプリの改良版を実現することです。このアプリは、日常生活の中で行える認知機能検査として、高齢者の健康維持に寄与することを目指しています。特に、スマートフォンを通じて手軽に利用できるようにユーザビリティに配慮した設計が求められています。

千葉大学予防医学センターとの連携により、具体的には次のような支援が行われます。まず、アプリの試用体験を実施するための場所を提供すること、次にユーザビリティ評価に関する専門的な助言を行うこと、さらにはアプリを介した介入効果を検証するための検査設計についての専門的なアドバイスも行われます。

ここで利用される「千葉大学墨田サテライトキャンパス内あつまレ HUB・LAB・SUMIDA」は、地域住民や学生、研究者が交流し学び合うことを目的にした新しいコミュニティスペースです。ここでは、日常的なデータを収集し、さまざまなワークショップやイベントを通じて参加者の健康に対する意識を高める取り組みが行われています。この施設が2025年にオープン予定であり、地域社会とのさらなる連携を深めることが期待されています。

また、千葉大学予防医学センター 健康住環境創造ラボは、「住環境」と「健康」に関する研究を行うチームで、環境を改善することで健康を保つことを目指しています。少子高齢化社会に向けた対応とエビデンスに基づいた研究を通じて、住環境の改善を図りながら健康促進に寄与することを目指すチームです。

IGSAでは、AIを駆使して持続可能な社会に向けた新しいソリューションを提案しており、音声解析技術の利用からも多くの価値を引き出そうとしています。今後の研究が進むことで、高齢者向けの認知機能検査サービスが実現し、利用者が安心して手軽に健康管理を行える環境が整うことが期待されています。

この共同研究は、社会全体が抱える健康問題への対応にもつながるものです。高齢者の健康寿命の延伸や、医療・介護にかかるコストを軽減することを通じて、より多くの人々に幸せな生活を提供することを目指しています。IGSAは、持続可能な幸せを追求するという理念のもと、高齢者福祉の分野でのさらなる発展を目指します。


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会社情報

会社名
株式会社IGSA
住所
東京都文京区本郷6丁目25番14号3F
電話番号

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