CAICAテクノロジーズ、DID/VCアプリ社内試行の第一段階を完了
CAICAテクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:鈴木伸)は、分散型ID(DID:Decentralized Identifier)および検証可能な資格情報(VC:Verifiable Credential)を使ったデジタルIDアプリの社内試行を成功裏に終えたことを発表しました。この試行は2026年3月3日に始まり、約1ヶ月間にわたり社員13名を対象に行われました。
開発背景
近年、Web3やブロックチェーン技術の進展により、自己主権型アイデンティティ(SSI)への関心が高まっています。これまでのID管理モデルは、特定の事業者に依存する中央集権型の仕組みが中心でしたが、DIDやVCを用いることで、個人が自らの情報を管理し、必要に応じて正確性を提示できる環境を整えることが可能となります。CAICAテクノロジーズは、その技術を生かし、実用的なソリューションの開発に取り組んできました。
社内試行の目的
社内試行の主な目的は、社員が自身のDIDを持ち、各種証明情報をVCとして安全に発行・管理できる環境の構築です。実施内容としては、DIDの発行、VCの発行・付与、VCの確認といった一連のフローを検証しました。
実施内容
試行期間中、以下の項目が検証されました。
- - 社員が自身のDIDを保有し管理する環境の構築
- - 複数のDID方式への対応
- - VCテンプレートの作成および付与の管理フロー
- - VCのカード一覧表示や詳細確認
- - クラウドデータベースとローカル環境の同期
- - オフライン環境でのデータ利用
主な結果
この試行の結果は以下の通りです。
- - 試行参加者:13名
- - DID発行件数:15件
- - VC付与件数:26件
- - VC確認成功率:100%
特に、複数のDID方式において発行や管理が正常に行われることを確認し、管理者によるVCの発行や付与がスムーズに行われました。また、参加者は自分のDIDに連携したVCを確認することができました。
DID方式の検証
試行では、以下の3つのDID方式に対応した発行・管理の検証が行われました。
1.
did:key:ブラウザ内で暗号鍵を生成するローカル生成方式。
2.
did:ethr:Ethereumテストネットを用いたブロックチェーン方式。
3.
did:web:Webドメインと連携した方式。
これにより、ユーザーは自身のDIDを所在管理でき、自身の情報が確実に保護されることを確認しました。
VCの発行と管理
社内試行では、社員証サンプルVCをJSON-LD形式で発行し、参加者全員のDIDに付与しました。これは、証明情報が正しいことを保証し、社員が自身の証明情報に簡単にアクセスできる仕組みを構築しました。
今後の展望
CAICAテクノロジーズは、今回の試行で得た技術的知見をもとに社内表彰、デジタル名刺管理、人事評価制度との連携などのアプリケーションを開発する計画があります。また、将来的にはDID/VC技術を企業や金融機関、自治体などに提供し、セキュアなデジタルID管理を推進していく方針です。
当社は、これからもブロックチェーンとデジタルIDの技術を結びつけた革新サービスを通じて、安全で信頼性の高いデジタル社会を実現するために努力してまいります。