2023年度マンションリフォームマネジャー試験の概要
2023年度のマンションリフォームマネジャー試験が、10月1日(日)に行われることが決定しました。本試験は、マンションの専有部分におけるリフォームを通じて、居住者のニーズを満たすための専門的知識と能力を認定するものです。
分譲マンションの現状
国土交通省のデータによれば、2021年末時点で日本における分譲マンションのストック戸数は685万戸を超えており、その中には建築後30年以上の老朽化したマンションが約250万戸含まれています。特に、2022年4月に改正されたマンション管理適正化法は、高経年マンションの維持管理の重要性を提言し、これに伴い中古マンション市場でも需要が高まっています。
マンションリフォームマネジャーの役割
『マンション標準管理規約』では、管理組合は専門的な助言が必要な場合、専門家に協力を求めることができるとされています。その中でマンションリフォームマネジャーは、専門的知識を持つ者として位置づけられ、居住者の要望に応えるために、管理組合や施工者と連携しながらリフォームを企画・提供する役割を担っています。
初めて制度が導入されたのは1992(平成4年)年で、これまでに11,096名の合格者が輩出されています。昨年度の試験では99名が合格し、合格率は30.5%でした。
試験の新制度
受験者の利便性向上のため、前回の試験から一部合格者は試験免除期間が2年から4年に延長され、受験しやすい環境が整えられました。これは、より多くの方に本試験を受けてもらうための大きな改良と言えるでしょう。
受験情報
受験資格は特に設けられておらず、誰でも受験可能です。試験日や受験申し込みの期間、詳細な内容については以下にまとめました。
- - 受験申込受付期間:2023年7月18日(火)~8月25日(金) 必着
- - 試験日:2023年10月1日(日)
- - 合格発表:2023年12月12日(火)予定
試験内容
- - 学科試験:マンションリフォームに関する専門知識(4肢択一式/50問/120分)
- - 設計製図試験:マンションリフォームのプランニング(1問/180分)
受験料
- - 学科試験と設計製図試験のセット:14,300円
- - 学科試験のみ:11,000円
- - 設計製図試験のみ:11,000円
試験地
試験は全国の主要都市、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡で実施されます。試験を受けるにあたり、事前に参考図書を準備しておくことをお勧めします。対象となる参考図書は「マンションリフォームマネジメント実務必携【改訂3版】」で、テツアドー出版より出版されています。価格は4,730円(消費税込み)です。
お問い合わせ
試験に関する問い合わせは、(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターへ行ってください。
詳細な情報や受験に関する最新情報は、公式サイトにて随時チェックをお願いします。選ばれし皆様は、マンションリフォーム業界で活躍するための第一歩を踏み出すチャンスを手にすることができます。