山田脩二の最新作『カラー版日本村2022-2024島』が登場
伝説的な写真家、山田脩二の最新写真集『カラー版日本村2022-2024島』が、2025年1月31日に発売されます。この作品は、彼が日本各地の村、街、そして新旧入り混じった都市を訪れ、その風景を収めた貴重な記録です。
歴史を重ねた写真家の集大成
山田脩二は、1969年から1979年にかけての伝説の写真集「日本村」以来、45年の歳月を経て、最新作に挑んできました。過去の作品と比べ、彼の視点はどのように変化したのでしょうか?
コロナ禍の影響と変わりゆく風景
コロナ禍の影響により、外出が自粛される中、山田氏は50以上の日本の島々を旅しました。この期間、彼が見た風景は、1970年代に目にしたものとは大きく変わっていたと言います。特に少子高齢化が進む小さな島々では、住む人が少なくなり、廃屋や放棄された寺社仏閣も目立っています。一方で、本書の後半には未来都市の姿を完璧に表現した東京都心の風景が掲載され、近代化と地方の過疎化の対比が顕著に映し出されています。
現実的表現への進化
本書に収められているのは、デジタルカメラを用いたカラー写真のみ。掲載枚数は約500点に達し、その多さこそ、山田氏が追求する現実の表層性を強調しています。従来のモノクロプリントから一転、より具体的かつ瞬間の美を捉えた写真は、今の時代をじっくり見つめ直す機会を与えてくれるでしょう。
鳥原学の推薦
「この本は、現在が何を意味するのかをじっくり見つめる手助けをしてくれる」と写真評論家の鳥原学は語ります。これはただの写真集ではなく、時代の変遷を体感するための作品なのです。
山田脩二のプロフィール
山田脩二は、1939年に兵庫県西宮市で生まれ、1960年に桑沢デザイン研究所を卒業後、写真の技術を学びました。以降、長年にわたり日本の風景を描き続け、その作品は多くのメディアに取り上げられています。特に近年は、瓦師としても活動しており、地域の文化的な遺産にも寄与しています。
発売記念イベント
『カラー版日本村2022-2024島』の発売を記念して、2025年2月1日から2月28日まで銀座の教文館でパネル展が開催されます。普段目にできない貴重な作品が展示されるため、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
商品情報
- - 書籍名: カラー版『日本村』2022-2024島
- - 著者: 山田脩二
- - 定価: 7,700円 (本体7,000円+税)
- - 発売日: 2025年1月31日
- - 仕様: B4変型(28.5×28.5cm)、108ページ、オールカラー・ハードカバー
- - 写真点数: カラー541点、モノクロ38点
- - ISBN: 9784835650128
この機会に、山田脩二が魅せる日本の美しい風景をぜひ味わってみてください。