現代の大仏師が描く仏像彫刻の新たな世界観に迫る一冊

現代の大仏師による新しい仏像の魅力

2025年8月18日、東京書籍から新刊『大仏師が教える仏像彫刻の深すぎる世界』がリリースされる。この書籍では、現代の大仏師である江場琳觀が、仏像の深遠な魅力とともに、仏像彫刻の新しい見方を紹介します。歌舞伎役者の尾上右近さんも推薦するこの本は、仏像に興味がある人にとって必読の一冊となるでしょう。

仏像彫刻の歴史と意味

仏教が日本に伝来したのは6世紀。その後、仏像は人々の信仰を受け止める重要な存在となりました。運慶や快慶など、多くの名匠たちによって作られた仏像は、代々にわたり技術と精神を受け継いできました。本書では、仏像の礼拝や鑑賞に必要な基本要素についても言及し、仏像をより深く理解するためのガイドブックとなっています。

著者の視点

江場琳觀は、独自の視点から仏像彫刻の魅力を語ります。彼は制作に携わる大仏師として、多くのポイントを掘り下げ、国宝や重要文化財として認められた仏像や自身の作品を通じて、技法や表現の工夫について詳しく解説します。その結果、仏像とは何かを深く知るきっかけを提供してくれるでしょう。

書籍の構成

この書籍は、仏像の種類によって構成されています。如来、菩薩、明王、天部など多様な仏像の特徴とともに、それぞれの章で仏像の制作に必要な知識を紹介します。また、尾上右近さんの手獅子によるあとがきもあり、さらに読み応えのある内容に仕上がっています。

江場琳觀について

江場琳觀は愛知県出身の大仏師であり、1992年に仏像彫刻の道に入りました。彼の技術は、地球博で3メートルの仁王像を制作した実績にも表れています。琳觀は、名古屋市やGINZA SIX蔦屋書店などで数多くの展覧会を開催し、一般の人々が仏像の魅力に触れる場を提供しています。特に、草仏展という運動を通じて、より多くの人々に仏像の素晴らしさを伝えています。

仏像彫刻の新しい魅力

『大仏師が教える仏像彫刻の深すぎる世界』は、仏像の魅力を新たな視点から捉え直すための優れたガイドブックです。江場琳觀の豊富な知識と経験をもとに、今まで気がつかなかった仏像の世界が紹介されます。たしかに、仏像はただの彫刻ではなく、その背後には深い信仰や歴史が息づいています。仏像の持つ力を再発見し、心の豊かさを深めるために、この一冊を手に取ってみてはいかがでしょうか。