メキシコ映画大回顧展
2024-12-06 14:19:52

国立映画アーカイブでメキシコ映画の魅力を再発見する大回顧展が開催

国立映画アーカイブで「メキシコ映画の大回顧」開催



国立映画アーカイブが2025年1月7日から2月9日までの5週間、特別上映企画「メキシコ映画の大回顧」を実施します。このプロジェクトでは、メキシコ映画の豊かで多彩な歴史を掘り下げるため、無声映画から黄金期、さらには新しい潮流である「ヌエボ・シネ」までをカバーした全35作品が上映されます。

メキシコ映画の独自性



メキシコは1896年に初めて映画が上映された場所であり、その後の映画製作においても、社会や文化、政治の影響を色濃く受けた独自の映画文化を形成してきました。そして、今回の上映企画では、特に無声映画期から1940年代の黄金期、1980年代までのメキシコ映画の代表作を紹介します。特に注目すべきは、未公開作品も含む多彩なプログラムの構成です。

黄金期の名作上映



1940年代はメキシコ映画史の中でも特に充実した時期となり、多くの巨匠監督やスター俳優がこの時期に名作を生み出しました。エミリオ・フェルナンデスの『マリア・カンデラリア』やロベルト・ガバルドンの『犯罪者の手』など、傑作たちが上映されることで、当時の社会背景や人々の感情がどのように表現されていたのかを知ることができます。

ジャンルを超えた多様性



また、メキシコ映画の楽しさはその多様性にもあります。今回は、ホラー映画やプロレスをテーマにした作品など、メキシコ独特のジャンルが堪能できます。特に『あぶない二人』や『エル・サント対吸血鬼女』など、個性的な作品が揃っています。更に、ユネスコに登録されている『忘れられた人々』には、珍しい別エンディングも含まれており、観客を驚かせることでしょう。

女性映画人による新たな視点



注目すべきは、メキシコの女性映画監督たちの作品もプログラムに含まれている点です。アデラ・セケリョやマティルデ・ランデタの作品は、当時の女性像や社会規範に異を唱える内容となっており、映画史における女性たちの戦いの軌跡をたどることができます。特に「女性映画コレクティブ」の取り組みは、メキシコ映画の新たな側面を知る良い機会となるでしょう。

上映情報と今後の展望



開催期間は2025年1月7日から2月9日までで、毎週月曜日は休館です。上映場所は国立映画アーカイブの長瀬記念ホールOZUで、入場料も非常に手頃で、一般1300円から特別な割引料金も用意されています。

さらに、福岡市と京都でも巡回展示が予定されており、より多くの人がメキシコ映画の魅力に触れる機会が提供されます。映画ファンはもちろん、まだメキシコ映画に触れたことのない人にも、この貴重な機会を逃さず体験してほしいですね。

国立映画アーカイブの特別上映企画は、作品を通じて新たな視点と言葉を提供し、メキシコ映画の未来に向けた一歩となることを期待しています。この歴史的な映画文化を再評価し、楽しむ絶好のチャンスです。ぜひ足を運んで、メキシコ映画の壮大な旅に参加しましょう。


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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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