新しい時代のマーケティングの姿
2012年10月29日、インタラクティブコンテンツ制作に関わる企業が集まった一般社団法人「インタラクティブ・コミュニケーション・エキスパーツ」(略称I.C.E)が設立されました。広告業界は急速に進化しており、従来の一方的な「伝える」コミュニケーションから、生活者との関係強化を目指す双方向の「つながる」コミュニケーションへとシフトしています。
設立の背景
近年、企業は生活者の参加を促すことに重点を置いており、これがマーケティング戦略の新たなスタンダードになりつつあります。この背景には、テクノロジーの発展や、消費者の情報取得手段の多様化が影響しています。特にインタラクティブコンテンツは、顧客との深い結びつきを形成し、ブランド価値の向上に寄与しています。そのため、企業や制作プロダクションはより高度なクリエイティブスキルと先進的なプラットフォームの理解を求められています。
I.C.Eの目的とビジョン
I.C.Eの活動は、インタラクティブコンテンツ制作における一貫した基準を設け、業界全体の成長を促進することです。具体的には、以下の目的があります。
1. 制作基準と受発注基準の確立
2. 研究開発、人材育成のための環境整備
3. 高品質なコンテンツの提供と長期的信頼関係の構築
これにより、会員企業同士が結束して協力し合い、業界全体のスキルと知識を高めることを目指しています。この活動が実を結ぶことで、インタラクティブ領域でのクリエイティブの進化を促進する狙いです。
活動の具体策
I.C.Eは、以下のような活動方針で進んでいます:
- - 制作環境の整備:各種契約書の共通化や、トラブル緩和のための体制構築。
- - エキスパートの育成:デジタル技術に対応できる人材を育成するプログラムの整備。
- - 人材の発掘:セミナーやアワードを開催し、優れたエキスパートを発掘。
- - 共同出資・共同所有:業務コスト軽減のための共同作業の実施。
これにより、会員企業は効率的な経営が可能となり、業界全体のスキル向上に繋がります。特にマンパワーの不足が問題視されている中で、新たな人材の育成は重要な課題です。
今後の活動と期待
I.C.Eの設立により、広告業界におけるインタラクティブコンテンツ制作の基盤が固まりつつあります。今後は、生活者とのつながりを強化する施策や、各種イベントの開催を通じて、さらなる業界成長を期待しています。このような取り組みが進むことで、広告業界のみならず、クリエイティブの世界全体が新たな展開を迎えることができると考えています。
興味を持たれた方は、ぜひI.C.Eの公式ウェブサイトもチェックしてみてください。新たな価値を共に創出する仲間として、入会を検討してみるのも良いでしょう。