暗号資産ウォレットに安全をもたらす新提携
香港のRigSec Technology Limitedと東京のVlightup株式会社が、暗号資産ウォレットに関する重要な連携を開始しました。これにより、両社が持つ技術的な強みを結集し、ユーザーが安心して利用できる高セキュリティのウォレットソリューションを開発することが期待されています。
RigSecの技術的背景
RigSecは、2018年に設立されたブロックチェーン技術を駆使した企業であり、デジタル資産ウォレットに法令遵守の観点から価値を加えるインフラを提供しています。特に、日本、香港、シンガポール、台湾、インドネシアなどの地域でのライセンス取得を支援しており、エアギャップ型コールドウォレットとホットウォレットを統合したシステムによって、金融機関に相応しい安全性を提供しています。これにより、法律の規制を遵守しながら、資産のライフサイクルを完全に保護しています。
Vlightupのイノベーション
一方、Vlightup株式会社は、位置情報を利用した認証技術「GeoAuth」や秘密鍵の分散管理を可能にする「GeoMPC」など、革新性に富んだセキュリティプラットフォーム「TRUSTAUTHY」の開発を手掛けています。この技術により、リアルタイムでの取引や送金データの分析が可能になり、信頼できない地域からのアクセスを即座に検出できるため、暗号資産取引の安全性が大幅に向上します。
連携の意義
本提携では、セキュリティ技術と規制対応型ウォレットソリューションを融合させることで、最高水準のセキュリティを誇るウォレットを開発することを目指しています。この新たなウォレットは最新のセキュリティ基準に沿ったものであり、ユーザーの資産を効果的に保護する設計になる予定です。
活用シーン
この技術の実用化により、暗号資産交換業者やカストディ事業者は、Vlightupの位置情報認証技術を利用して不正アクセスや取引リスクを軽減することが可能になります。さらに、RigSecのセルフカストディソリューションと組み合わせることで、ユーザーは資産をより安全かつ効率的に管理できるようになります。
合同発表を期待
今後の共同開発の進捗や製品の提供時期については、両社の協議により適宜発表される予定です。左記のように、RigSecとVlightupは、デジタル資産産業の健全な発展と、安全な取引環境を実現するために貢献していくことを目指しています。
Vlightupからのメッセージ
Vlightupの代表取締役、皆本 祥男氏は「最近では、暗号資産の流出事件が頻発しており、従来のセキュリティ対策が限界を迎えています。弊社のTRUSTAUTHYは、GeoAuthとGeoMPCを駆使して高度なサイバー攻撃に対抗します。今回の協力により、暗号資産関連の環境をより安全に整えることで、業界全体の信頼性の向上を目指します」とコメントしています。
両社のプロフィール
RigSec Technology Limited
- - 設立:2018年
- - 本社:香港
- - 事業内容:デジタル資産ウォレットソリューションとセキュリティコンサルティング
Vlightup株式会社
- - 設立:2022年7月
- - 本社:東京都千代田区
- - 事業内容:Web3社会における信頼を再定義し、ブロックチェーン技術を用いた経済基盤の提供
この提携により、ユーザーはより安心できる暗号資産の管理と取引ができるようになることが期待されています。