第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞
2025年に行われた「第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞」の受賞作品がついに発表されました。この大賞は、これまでの絵本に新しい風を吹き込むことを目指し、読者が直接作品選考に参加できるというユニークな形式が話題を呼びました。
応募から選考までの流れ
この試みは、1,000以上の応募作品の中から選ばれたもので、公開審査では12,374票が集まりました。読者の投票を通じて、多くの人々が絵本の未来に関わることができたのです。特別審査員たちが織りなす議論も非常に盛り上がり、絵本の意味や対象年齢に対する理解が深まりました。
特別審査員には、人気の子ども向け番組に出演している横山だいすけさんや、イラストレーターのつむぱぱさんなど、著名な人物たちが名を連ねました。彼らは、絵本がどのように親子のコミュニケーションを促進しうるかについて熱心に議論を交わしました。
受賞作品とその魅力
大賞に輝いたのは、『まねてみよう』という作品で、作家は青物横丁さん。これは、読者が絵本の中の表情や動きを「まねる」ことで楽しむことができる双方向型の絵本です。この作品は、親子が一緒に楽しむことのできるインタラクティブな要素を持ち、ただ読むだけでなく、体験として絵本を楽しめるように工夫されています。
受賞理由としては、単なる「まね」を超えた表情豊かな楽しさを提供し、読者が自分自身の感情を解放できることが挙げられます。青物横丁さんは、「この絵本には変な顔がたくさん出てきますが、そのおかげで楽しい気持ちになれると思いました。」とコメントしています。
特別審査員の評価
特別審査員たちは作品ごとに異なる視点を持ちながらも、共通してこの作品の新しい発想と実験的なアプローチを高く評価しました。横山だいすけさんは、親子で一緒に楽しむ姿が容易に想像でき、「絵本が持つ可能性を広げる作品だ」と述べました。つむぱぱさんは、「これはアイデアを超えた発明です!」と絶賛しました。
部門賞と特別賞
大賞の他にも、多彩な受賞作品が輩出されました。部門賞には、『ぼくのみるせかい』や『BOUNCE?』といった新進気鋭の作品が名を連ね、審査員賞では、横山だいすけさんの名前が付いた賞も登場しました。また、読者賞も新設され、『ZOMBEAT:老犬あるあるストーリー』が受賞しました。
これら全ての受賞作品は、公式サイトで動画として公開されており、誰でもその魅力を体験することができます。新たな絵本文化の創出に向けた一歩を感じると共に、今後の絵本の可能性に期待が膨らみます。
まとめ
第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞は、単に作品選考に留まらず、読者との新しい関係性を築く試みとして成功を収めました。今後もこのような試みが、絵本の世界をさらに活性化させることを期待しましょう。受賞作品や新しい絵本に関しては、公式サイトを訪れることで最新情報が得られます。皆様もぜひこの新しい絵本体験に参加してみてください!
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