昨今、私たちの生活において「定額制サブスクリプションサービス」、いわゆるサブスクが非常に広がりを見せています。これらは、音楽や動画の配信から始まり、今では教育、フィットネス、さらにはクラウドストレージまで、多岐にわたって提供されています。この背景には、利便性やコストパフォーマンスの良さが多くの人々に支持されているというのがあるでしょう。
LINEヤフー株式会社が運営する「LINEリサーチ」では、この定額制サービスの利用状況に関する調査を実施しました。このリサーチは700万人以上のアクティブモニターを基盤とするため、非常に信頼性のあるデータとなっています。調査対象は15〜69歳の男女で、調査期間は2025年の10月初めでした。
定額制サブスクの利用状況
調査結果から、全体の約6割の人々がサブスクサービスを利用していることが明らかになりました。特に注目すべきは、20〜30代の若年層においてその利用率が高く、動画や音楽配信のサービスが特に人気です。具体的には、利用しているジャンルの1位は「動画配信」で、これが3割強となり、続いて音楽配信が2割強でランクインしています。
一方で、50〜60代では「定額制サブスクを利用していない」という回答が5割台と高く、世代間での顕著な差が見られました。しかし、全体としては「動画配信」と「音楽配信」がすべての年代で最も一般的なサービスとなっており、その利用は幅広い層に渡っています。
支払金額の傾向
次に、支払金額に関してですが、全体の60%以上の利用者が「3,000円未満」でサービスを利用していることがわかりました。具体的には、「500円〜1,000円未満」および「1,000円〜2,000円未満」いずれも2割強の高割合となっています。特に10代では「500円未満」の割合が高く、これは他の年代に比べて目立ちます。逆に、40代以上は「5,000円以上」と答えた人が約2割もおり、他の世代と比べて比較的高めの支出が見られました。
調査結果からは、全体的に若年層での低価格帯での利用が目立つ一方で、年齢が上がるにつれ高額なサービスが選ばれる傾向があることが伺えます。
LINEリサーチの重要性
このような調査は、LINEリサーチが持つスマートフォン時代のリサーチプラットフォームだからこそ可能となったのです。モニターの多様性に加え、回答が手軽にできる点が多くの人々からの率直なデータ提供を許可しています。今後のマーケティング戦略においても、このデータは非常に貴重な情報源となるでしょう。
サブスクリプションサービスは今後ますます増え、多様化していくと思われますが、そのトレンドはどう変化していくのか、引き続き注目が必要です。調査結果を元に、各ジャンルのサービス提供者や新規参入を考える企業にとっての指針に繋がることを期待しています。