在宅勤務がペットに及ぼす影響
2020年以降、企業の多くが在宅勤務を推奨する中、ペットにもさまざまな変化が見られています。特に犬の場合、飼い主との時間が多くなったことで「甘えん坊」になったり「分離不安症」気味になることが増えてきました。2020年7月に「いぬのきもち」が行った調査では、半数以上の飼い主が愛犬に変化があったと答えており、具体的にはずっと一緒にいることを求める行動が見られたそうです。
分離不安症とは複雑な状態で、飼い主が見えないと極度に不安を感じて鳴き続けたり、物を破壊したりすることがあります。昨今の調査によると、その症状は在宅勤務から出社に切り替わる際の「お留守番時間の増加」が要因の一つとして考えられています。
ラニマルの新サービス
このような問題に対応すべく、ペットシッターサービスの株式会社ラニマルが2024年10月28日から新たにペットの保育園・デイケア事業「Murphy House(マーフィーハウス)」を麻布十番で開始することを公表しました。このサービスでは、愛犬が適切な社会性を身につけながら健康を維持するための支援を行います。
どうして保育園なのか?
従来のペットシッターは飼い主不在時にペットをお世話するものですが、それには限界があることが指摘されてきました。そこで、ラニマルは「保育園」という形を採用し、犬の社会性やマナーを高めるための環境を提供します。犬は本来群れで生活する動物であるため、人間や他の犬とのふれあいが少ない都市部では、社会性が欠如しがちです。このような背景を考慮し、ペットの心身の健康を守るために保育園を設立することになったのです。
ペット保育園での取り組み
Murphy Houseは愛犬が健やかに育つためのトレーニング施設として機能します。トレーニングメニューには、トイレトレーニングや無駄吠え解消、上手なお散歩の仕方などが含まれます。
また、専門のトレーナーが愛犬に最適なトレーニングカリキュラムを提案し、飼い主と協力して進めていくスタイルを採用しています。愛犬たちがさまざなな物事に挑戦することで、心身の健康の維持を目指します。
店舗情報
未来へ向けて
ラニマルは、「ペットと飼い主にとって最も安心で便利なサービスを提供する」ことを目指しています。今後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で増加したペットの飼育数に合わせて、ペットシッターサービスだけでなく、保育園やトリミング、デイケア、レッスン事業など多角的なサービスを展開していく方針です。
日本国内だけでなく、アジア全体のペットライフの質を向上させることを視野に入れた事業展開が進む中、多くのペットとその飼い主に新しい価値を提供することが期待されています。