博報堂とビリオン提携
2024-10-24 15:25:11

博報堂DYホールディングスがビリオン・コネクトと提携し新たなマーケティングを展開

パートナーシップの背景


株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)は、アジア市場におけるグローバルトラベルSIMカードを提供しているビリオン・コネクト・ジャパン社との間で、戦略的パートナーシップを締結しました。この提携により、訪日アジア生活者のためのクロスボーダーマーケティングソリューションの共同開発を目指します。

インバウンド需要の高まりとその対応


日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2024年の上半期に訪日した観光客数は1,777万7,200人に達し、過去の最高記録である2019年同期の数字を上回っています。特に、韓国、中国、台湾からのインバウンド需要が顕著であり、日本を訪れる外国人が増加する中で、マーケティングの重要性が増しています。

博報堂のマーケティング・テクノロジー・センター(MTC)では、海外旅行者とのつながりを旅の前から旅の後まで重視し、企業や地方自治体に対して全方位のマーケティング支援を提供することを目指しています。こうした背景から、ビリオン・コネクト・ジャパン社との提携が実現しました。

訪日生活者データを基にした分析と活用


ビリオン・コネクト・ジャパン社は、アジアを中心に150以上の国でトラベルSIMカードなどの商品を展開しており、2023年には年間1200万人以上のユーザーを抱えています。この会社が持つ匿名化された位置情報データを活用し、訪日したアジアの観光客の行動を国籍別に分析し、行動の傾向や頻出地点を5メートル単位で把握できるようになります。

このデータを用いることで、博報堂DYグループが得意とする生活者調査と組み合わせ、新たな洞察や実態を明らかにするための質的視点からの分析が可能となります。これにより、訪日アジア生活者の多様化するニーズを的確に捉えることができ、効果的なマーケティング施策を展開する道が開かれます。

具体的な取り組み内容


提携に基づいて実施する具体的な取り組みとしては、以下の内容が挙げられます:
  • - 旅ナカ行動データ分析: 訪日アジア生活者の行動データを分析し、行動特性を把握
  • - リサーチソリューションの開発: 旅ナカの生活者を対象としたリサーチを行い、施策に活かす
  • - 分析ダッシュボードの開発: 意識データと行動データを統合した分析ツールの作成
  • - 体験設計の推進: ユーザー体験を向上させるためのデータ生成と蓄積
  • - 現地マーケティング支援: 日本体験データを基にした地域向けのマーケティングソリューションの提供

今後の展望


MTCは、ビリオン・コネクトとのパートナーシップを通じて、訪日アジア生活者向けのマーケティングソリューションを参加者に提供し、日本の関係各所における事業拡大を支援します。これにより、インバウンド需要の急増に即応したサービスの提供を実現し、さらなる成長が期待されます。

ビリオン・コネクト・ジャパン社について


ビリオン・コネクト・ジャパン株式会社(東京都渋谷区)は、海外旅行者向けにモバイルデータサービスを提供する国内最大のプロバイダーです。2017年に設立され、これまでに累計5300万人以上のユーザーに利用されており、アジアからの訪日旅行者に特化したサービス展開を行っています。今後も観光業の発展に貢献するための新たなソリューションを提供していく考えです。


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会社情報

会社名
博報堂DYホールディングス
住所
東京都港区赤坂5-3-1赤坂Bizタワー
電話番号
03-6441-8111

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