2024年11月25日、現代ホラー界の新星・梨が手掛けた初の文庫作品『ここにひとつの□(はこ)がある』がついに発売されます。この作品は、箱という身近な存在が恐怖の入り口となることを描いた連作短編集です。
梨は、インターネット上で数多くの怪談を執筆し、その独特の視点と表現力で話題を呼びました。特に、彼のデビュー作である『かわいそ笑』は、多くの読者を惹きつけ、注目を浴びました。また、「この怪文書を読みましたか」や「行方不明展」といったユニークな展示会も手掛けるなど、医療にとどまらず多岐にわたる活動を展開しています。
今作では、日常に見られる普通の箱が、実は恐怖の象徴であるという新たなテーマを持っており、8つの短編が収められています。各短編では、無防備な日常生活の裏側に潜む恐怖が描かれており、思わず背筋が寒くなるような衝撃的な展開が繰り広げられます。
例えば、「カシル様専用」という短編では、フリーマーケットアプリを利用した箱の出品と、その背後に潜む恐怖が描かれています。箱には「何も入れてはならない」というルールが設定されているものの、うっかりメッセージカードを入れてしまった生徒の運命がどうなるのか、興味を引くストーリーに仕上がっています。
さらに、「穴埋め作業」では、一見普通のクロスワードパズルが恐怖の元凶となります。解く過程でその正体に気付いた時には、すでに手遅れ。これらの短編を通して、日常の中に潜む不安を描き出す梨の手腕が光ります。
さらに嬉しい特典も用意されています。初回出荷分には、自分で箱を作成できる「折箱」の特典が付いており、購入者全員には「箱入り娘」と呼ばれる特典小説が配布されます。これにより、梨の文学にさらに深く触れることができるチャンスです。
書籍の情報は、全256ページに渡るこの短編集は770円(税抜)で、電子書籍も同日配信予定です。梨の新たな挑戦を、ぜひ手に取って体験してみてください。
この作品は、恐怖小説ファンだけでなく、様々な読者に新しい感覚を提供することが期待されています。日常を覆す恐怖の数々を、一緒に体験してはいかがでしょうか。思わず息を呑むような物語が、あなたを待っています!