つくば万博の森の認定
2024-09-30 17:33:52

つくば万博の森が環境省認定の自然共生サイトに認定される意義とは

つくば万博の森が自然共生サイトに認定



茨城県つくば市に位置する「つくば万博の森」が、環境省によって自然共生サイトに認定されることが決まりました。この公園は、公益財団法人森林文化協会により39年間にわたり維持・管理されてきた国有林であり、豊かな生態系が保たれています。

自然共生サイトの認定は、民間や地方自治体の取り組みによって生物多様性が保全されている区域を環境大臣が認める制度で、2023年度から始まりました。この認定を受けることで、つくば万博の森の生態系が国際的に評価され、今後さらなる保護活動が期待されます。

認定の背景と目的



近年、地球規模で生物の絶滅が加速している中、国際社会では生物多様性の損失を防ぎ、回復を目指す様々な取り組みが進められています。特に、「ネイチャーポジティブ」や「30by30」といった目標が設定され、2030年までに多様な生態系を健全な状態で保全することが求められています。つくば万博の森は、こうした理念に基づき生態系の調査を進め、多くの地域固有の動植物が生息できる環境を維持しています。

調査結果と認定の詳細



調査は専門家の協力を得て行われ、イノシシやタヌキ、ニホンノウサギなどの動物が確認されました。また、様々な季節に見られる鳥類や、豊富な植物種も確認され、自然環境としての価値が高いことが認められました。これらの調査結果を元に、事業所や関連機関の同意を得て、2024年に正式に自然共生サイトとして登録されることになりました。

生態系サービスの重要性



本認定の背景には、希少な動植物が生息する環境が評価されたこともあります。生態系はさまざまなサービスを提供する重要な資源であり、水や木材の供給、災害の抑制、観光・レクリエーションなど、多彩な利益をもたらします。これらのサービスは、地域社会や企業にとっても重要な資源であり、持続可能な利用が求められています。

未来の取り組みと期待



森林文化協会は、今後も生物多様性の保全活動を推進していく方針です。また、「30by30自然共生の森づくりプロジェクト」といった新たな取り組みを進め、企業との連携を強化し、都市部近郊の雑木林を選定して整備を行います。このプロジェクトを通じて、企業の環境経営への貢献や、森林を利用した従業員のウェルビーイングの向上を図り、地域との良好な関係を築いていくことが目指されます。

結論



つくば万博の森が自然共生サイトに認定されたことは、地域の生物多様性の保全に向けた重要な一歩です。今後の取り組みにより、さらなる生態系の保護が期待されるとともに、企業との連携が生む新たな価値創造にも期待が寄せられています。公益財団法人森林文化協会は、この活動を通じて自然環境を守るだけでなく、地域と企業の活性化にも寄与していくことでしょう。


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