関西外国語大学、ワンキャリアとの提携で留学生支援を強化

株式会社ワンキャリアが、関西外国語大学と提携し、長期派遣留学生を対象としたキャリア支援プログラムをスタートしました。これは、留学中の学生が日本の就職活動に参加しやすくするために設計されており、オンラインセミナーや個別面談を通じてサポートを提供します。

背景

昨今の日本における就職活動は、ますます早期化しています。多くの企業は大学2年生の春からオープンカンパニー形式のインターンシップを実施し、就活生に求められる競争は厳しさを増しています。これに対し、長期留学中の学生は現地での就活イベントに参加することが難しく、国内の学生との情報格差が生じています。結果として、留学生は貴重な就職活動のチャンスを逃す可能性があるため、これを解消するための支援が求められていました。

プログラムの内容

ワンキャリアは、就活支援サービスを通じて、選考体験談やインターンシップに関する情報を提供し、留学生向けに特化したプログラムを用意しました。支援は、留学前・留学中・帰国後の3つのフェーズで行われます。まず、留学中の学生を対象にした支援が2025年11月からスタートし、自己分析や選考の基礎対策講座、海外就業経験者や先輩社会人によるセミナーなどが実施されます。また、個別面談の機会も設けられ、学生の不安を解消し、円滑な就活をサポートします。

帰国後も希望する学生には、キャリアアドバイザーが面談を行い、留学中の経験を活かせる企業とのマッチングを支援する予定です。さらに、留学前の学生に対してもセミナーを展開し、就活の準備や心構えについての指導を行います。

関係者の声

関西外国語大学のキャリアセンター長大家純一氏は、「留学が就職活動時期と重なり、悩む学生が増えている中、一貫してサポートを提供できる環境が整ったことを嬉しく思う。学生が自信を持って留学に臨めるよう、引き続き、ワンキャリアと協力していきたい」と述べています。

また、株式会社ワンキャリアの伊東有希氏は、自身の留学経験を踏まえ、「留学中の学生が就活に不安を感じないよう、伴走できる存在が必要だと感じている。この取り組みで、一人でも多くの学生が自分のキャリアを構築できるよう支えていきたい」とコメントしました。