国立劇場がHISと連携し、インバウンド向け文化観光施設に! 伝統芸能発信の拠点として新たな章へ
2023年10月末に閉場した国立劇場が、HISとの連携により、再開場までの間、インバウンド向けに日本の伝統文化を発信する拠点として活用されることが決定しました。
国立劇場は、歌舞伎、文楽、舞踊、邦楽、雅楽など日本の伝統芸能の保存と振興の場として1966年に開場。長年にわたり、伝統芸能をより親しみやすく、未来へつなぐための活動の中核を担ってきました。しかし、老朽化が進む中、バリアフリー化を含めた建て替えが決定。閉場という決断に至りました。
今回の連携により、国立劇場は伝統芸能の保存と振興の拠点としての役割に加え、日本の文化芸術の魅力を世界に発信する文化観光の拠点としての役割も担うことになります。
HISは、民間事業者としての視点から、国内観光客はもちろん、インバウンドに向けて日本の伝統文化の魅力を伝えるコンテンツを強化。伝統芸能を観光資源として捉え、持続的な発展を目指します。
国立劇場側は、再整備計画を進めながら、既存の施設を最大限に活用し、日本の文化芸術の魅力を多くの人に発信したいと考えています。
今回の連携は、伝統芸能の振興と文化観光の活性化という両面において、大きな期待を集めています。
双方の期待が込められた連携
日本芸術文化振興会 理事長 長谷川眞理子氏は、「国立劇場は現在再整備に向けた検討を進めているところですが、既存の施設を活用し、日本の文化芸術の魅力を多くの皆様に発信したいと考えております。このためにHIS様と連携できることを大変嬉しく思いますし、相互に協力して新たな事業が開始できることに期待しています。」とコメントしています。
株式会社エイチ・アイ・エス 代表取締役社長 矢田素史氏は、「このたび、57年の歴史ある国立劇場を活用するプロジェクトに参画できることを大変光栄に思います。再整備計画前の国立劇場を活用し、世界に誇るべき日本の伝統芸能の魅力を国内外に発信するとともに、より親しんでいただけるようなイベントを企画していきたいと考えております。」と語っています。
国立劇場の新たな姿に期待
国立劇場は、伝統芸能の殿堂としてだけでなく、文化交流の拠点としても、その役割をさらに発展させていくことが期待されています。HISとの連携により、国内外から多くの人々が集い、日本の伝統文化に触れ、その魅力を再発見する機会が増えるでしょう。
伝統芸能の継承と文化観光の活性化という二つの目標を達成するため、国立劇場とHISの連携に注目が集まります。