2025年11月の派遣社員平均時給、過去最高記録を更新！

2025年11月の派遣社員の平均時給が1,708円となり、過去最高を記録しました。この達成は、企業のオフィスワークや事務系職種の需要がますます高まっていることを反映しています。

三大都市圏での時給の傾向

特に三大都市圏では全職種の平均時給が前年同月比で増加し、オフィスワーク・事務系では、1,688円と2ヵ月連続で過去最高を更新しています。これは、AIやデジタル化の進展によって定型業務の自動化が進む中で、専門家や高い判断力を持つ人材への需要が高まっているためです。

営業事務や経理といった専門職では、応募要件の向上に伴う時給の上昇が目立ちます。特に年末調整などの季節需要がある経理のポジションでは、人的判断が必須なため、求人は活況を呈しています。

医療・介護系の変化

また、専門性を重視する傾向は医療・介護系でも顕著です。介護職では、未経験者をアルバイトとして採用し、経験や資格を持つ人材に対しては高い時給を提案することが増えています。この結果、介護職の平均時給は1,485円となり、前年同月比で66円の上昇を見せました。

高時給の維持

平均時給が1,700円台を8ヵ月連続で維持していることは、派遣労働市場の健全さを証明しています。エン派遣の調査によれば、「昨年同時期より時給がアップした」との回答が35％に達し、多くの派遣社員が時給の引き上げを実感しています。この背景には、より高い賃金を持つ仕事への転職や、派遣会社の担当者による交渉の成功があるようです。

派遣会社が提供するフォローの質の高さは、求職者の応募数にも大きな影響を及ぼします。そのため、各スタッフに寄り添い、スキルやキャリア形成の支援を行うことがますます重要視されています。派遣社員の賃上げに関する調査結果も、こうしたフォローの重要性を証明しています。