植田和男教授がナウキャストの新技術顧問に就任、経済分析を加速

植田和男教授がナウキャストに新たに迎えられる

株式会社ナウキャストは、2024年4月6日付で東京大学大学院経済学研究科の植田和男教授を技術顧問として迎える契約を締結しました。植田教授は、ナウキャストの創業者であり、これまでに同社の技術顧問を務めていた渡辺努教授と西村淸彦教授に次ぐ第三の技術顧問としてその役割を果たすことになります。この任命は、ナウキャストが提供する経済・金融分析サービスのさらなる向上を目指すものです。

ナウキャストは、過去に日経・東大日次物価指数を開発した渡辺教授と、西村教授の専門知識を活用し、経済指標の分析に役立ててきました。今回、植田教授が加わることで、彼の豊富な経験と知識を活かし、より専門的な見地からのアプローチが期待されます。

植田教授は、これまでに日本銀行政策委員会の審議委員を務めた実績があり、経済政策と金融政策に関する深い理解を有しています。彼の参加により、ナウキャストの独自指数や経済情勢に関する分析は、一層進化すると考えられています。植田教授は、ナウキャストの会員向けに開催される勉強会にも参加し、直接参加者と意見交換を行う予定です。

植田教授のコメント

植田教授は、今回の任命について "金融政策決定に関わった経験から、日本銀行の異次元緩和にもかかわらず物価の動きが鈍い現象に強い興味を抱いている" と述べました。彼は、マクロ経済の視点から分析を行う中で、フィリップス・カーブの説明力が低下している現状を指摘し、そのデータ分析がナウキャスト社の提供する情報に価値をもたらすと期待を寄せています。

植田教授の経歴

植田和男教授は東京大学理学部を卒業後、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。ブリティッシュコロンビア大学で経済学部助教授を務めた後、2005年に東京大学大学院経済学研究科の教授に就任しました。また、1998年から2005年にかけて日本銀行政策委員会の審議委員を務め、現在は東京大学金融教育研究センターの長も兼任しています。

ナウキャストの無料トライアル

ナウキャストは、リアルタイムの統計データベースサービス「日経CPINOW」を2024年1月から3月まで無料で体験できるトライアル会員を募集しています。興味のある方は、公式サイトを訪れて申し込むことができます。このトライアルを通じて、ナウキャストが提供するデータの質や分析の深さを実際に体験できる良い機会です。