カーディナルヘルスと日本アッシュが独占販売契約を締結
医療業界において注目のニュースが入ってきました。カーディナルヘルス株式会社(社長:須藤大)と日本アッシュ株式会社(社長:竹野忠直)が、画期的な医療機器「MET 光ガイドカテーテルシステム」の独占販売契約を結びました。この新システムは、近赤外光を利用して経鼻栄養チューブの留置位置を可視化するもので、2025年9月から全国の医療機関で発売される予定です。
経鼻栄養チューブの使用に際しては、誤挿入が重大な合併症を引き起こす可能性があります。この問題を解決するために開発された「MET 光ガイドカテーテルシステム」は、医療従事者が経鼻チューブの留置位置を安全に管理できるようサポートします。
新しい技術の概要
このシステムは、経鼻栄養チューブの挿入時にスタイレットという器具を使用します。チューブの先端までスタイレットを挿入し、その先端に近赤外光LEDを搭載。このLEDが発光することで、本体背面のカメラが近赤外光を検知し、画像を処理。留置位置をリアルタイムで本体マニュアルに表示します。これにより、術者は誤挿入のリスクを大幅に低減することが期待されます。
自治医科大学救命救急センター長の間藤卓先生は、これまで経鼻栄養チューブの位置確認にはX線撮影や聴診に依存せざるを得ず、迅速さや確実性が求められていたため、今回のシステムの開発が大きな意味を持つと述べています。「新しい確認機器の導入により、誤挿入や不完全抜去による事故を大幅に減少させ、栄養管理の安全性と効率を高められると確信しています」と語りました。
企業の展望
カーディナルヘルスの須藤社長は、「私たちのミッションは、人々の生活を向上させる製品とサービスを提供することです。この提携により、経鼻栄養チューブ製品群がさらに強化され、日本の栄養療法の質を向上させることができると考えています」とのコメントを寄せています。
また、日本アッシュの竹野社長は、「MET 光ガイドカテーテルシステムが経管栄養チューブ国内トップシェアのカーディナルヘルスとの協業により、医療従事者に簡便で高品質な安全を提供できると信じています」と信念を述べています。
メーカー情報
この画期的なシステムは、「一般的名称:経腸栄養チューブ挿入追跡装置」として承認され、医療機器承認番号30500BZX00063000を持っています。カーディナルヘルスは1973年に設立され、日本の医療ニーズに合わせた製品を開発しています。日本アッシュは45年以上の歴史を持ち、安心・安全な医療機器を提供しています。
今後、この新しい医療機器が多くの医療現場で活用され、人々の安全な医療が実現されることを期待しています。さらなる詳細については、カーディナルヘルスや日本アッシュの公式サイトでご覧いただけます。