VicorとHIROの協業
2021-12-17 16:00:02

次世代エッジマイクロデータセンターの実現に向けたVicorとHIROの協業

次世代エッジマイクロデータセンターの実現に向けて



Vicor Corporation(以下、Vicor)は、オランダに拠点を持つHIRO社と協力し、耐久性と高性能を兼ね備えた次世代エッジマイクロデータセンター(EMDC)の開発に成功しました。この新しいテクノロジーは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の進化を支える重要なインフラとして注目されています。

エッジコンピューティングの必要性



現代において、AIや機械学習、IoTの進展に伴い、データ処理の速度向上が求められています。特に、リアルタイムのデータ処理が求められる分野(自動運転、スマートビルディング、ヘルスケアなど)においては、エッジコンピューティングが不可欠と言えます。従来のクラウドベースの処理に頼るのではなく、データはエッジデバイスで即座に処理されるため、より早く、効率的なサービスの提供が可能になります。

HIRO社の取り組みと特徴



HIRO社は、高性能で信頼性のあるエッジインフラを提供することで知られており、特に医療分野での取り組みに力を注いでいます。病院内での心疾患やがんの診断モデルを構成する際に、病院外へのデータ転送を最小限に抑えるソリューションを開発しています。この取り組みにより、プライバシーを守りながらも、広範なデータ利用が可能になります。

さらに、HIRO社は1600万ユーロを投じたBRAINEプロジェクトを進行中で、オランダやイタリア、ハンガリーなどで試験環境を整え、新しいアプリケーションの開発に取り組んでいます。

プラットフォームの特徴



HIROのエッジマイクロデータセンター(EMDC)は、CPUやGPU、FPGA、NVMeなど、多様なハードウェアの組み合わせが可能です。サイズも1.5kWから500kWまで多岐にわたり、厳しい屋外環境でも稼働できる特性を持ちます。このように構築されたEMDCは、ほぼメンテナンスレスで運用することができる点が大きな魅力です。また、冷却にエネルギーを必要としないため、環境への負荷も最小限に抑えられます。

Vicorの技術による電力供給



Vicorは、HIROの技術を支えるために、電源モジュールDCMを提供しています。このモジュールは、12VDCから48VDCへの効率的な電力変換が可能で、高密度な電力供給を実現しています。その性能により、EMDCが高い電力効率を維持しながらもコンパクトな設計が可能になりました。

スマート社会への貢献



エッジコンピューティング技術の進歩は、スマートシティやスマートホスピタル、スマートマニュファクチャリングなど、さまざまな分野に革新をもたらします。HIRO、Vicor、PCB Designの連携によって、これらの分野は今後大きく進化することが期待されています。エッジ技術の拡大は、新しいアイデアの実現や、生活の質を向上させる重要な鍵となるでしょう。

VicorおよびHIRO社の様々な情報は、公式ウェブサイトで確認できます。これからのエッジコンピューティングの進化にご期待ください。

会社情報

会社名
Vicor株式会社
住所
品川区西五反田8-9-5FORECAST五反田6F
電話番号
03-5487-3016

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