多摩大学とミロク情報サービスが手を組み、国際会計教育の新たな形を模索
経営情報分野において、実務知識を積むことは学生にとって重要な課題です。特に、簿記や会計を学ぶ学生の多くは、理論を理解する一方で、実際の企業での使用イメージを持てずに悩むことが多々あります。そこで、東京都新宿区に本社を置く株式会社ミロク情報サービス(MJS)は、多摩大学経営情報学部の望月明彦准教授が担当するゼミにおいて、自社のクラウド会計ソフト『かんたんクラウド会計』を導入した産学連携の取り組みを実施しました。
産学連携の狙いと経緯
今回の取り組みは、MJSのシンクタンクであるMJS税経システム研究所が教育機関との協力を通じて広がる「実務に即した会計学習の場」を提供する試みです。具体的には、ゼミの学生たちがこのソフトを用いて、仕訳入力から財務諸表作成、さらには財務分析までを実践的に行いました。このようなプロセスにより、学生たちは授業で学ぶ理論が実社会でどのように応用されるかを身をもって体験しました。
具体的な演習内容
この演習は全15回のゼミの中で、3回にわたって行われました。授業では、次のようなテーマが設定されました:
1.
仕訳入力① - 日々の取引に関する仕訳を入力し実務を体験。
2.
仕訳入力② - 引き続き仕訳入力を行い、より複雑なシナリオに挑戦。
3.
決算・財務分析 - 決算仕訳を行い、貸借対照表や損益計算書を作成し、最終的に財務分析を実施。
これらの課題を通じて、15名のゼミ生は実務に即した手法を習得しました。その結果、学生たちは理論的知識を具体的なスキルに変えることができました。
学生の反応と効果
受講した学生からは「会計ソフトはもっと難しいものかと思っていたが、実際に使ってみると操作が簡単で驚いた」という声や、「仕訳の入力から決算書が完成するまでの流れを体験することで、授業で学んだ知識が実務に生かせることを実感できた」との感想が寄せられました。大学生活を送りながら実務に触れる貴重な機会となり、簿記・会計の理解を深める足がかりとなったようです。
教授のコメント
望月准教授も、「ビジネス経験が少ない大学生にとって、この会計ソフト体験は非常に貴重であり、今後の学びにも大きな役立ちになるでしょう。学生が自ら誤りを見つけて修正する姿を見ることができ、彼らの成長を確実に感じられました」とコメントしています。
今後の展望
MJS税経システム研究所は今後も大学との協力を進め、会計に関する知識を深く理解した人材の育成に寄与し続ける考えです。他の大学でも同様の取り組みを行っており、会計教育の新たなスタンダードとして、学生たちがより実践的なスキルを身に付けられる環境を提供していくことでしょう。学生たちの成長を見守りながら、これからの教育環境が実務に即したリアルなものとなる日を期待しています。